「汚れがひどくなってきた」「肌触りが悪く、毛玉も増えてきた」など、カーペットが古くなって買い替えや処分を検討するとき、「お部屋の模様替えのときにカーペットを新しくしたい」など、買い替えを考える際につきものなのが、「古いカーペットの処分」です。
カーペットは使われている素材もさまざまで、大きさも異なるたくさんの種類が存在します。種類も豊富で、比較的大きいものが多いゆえに、「ゴミの分別区分では何に分類されるの?」、「どうやって捨てればいいのか分からない」と困っている方も多いでしょう。
カーペットを買い替えるときにそのまま引き取ってもらえれば、手間なく処分することができますが、引き取ってくれる店舗はあるのでしょうか。カーペットや家具を販売する大手のニトリなどは、気軽に足を運べて利用者も多いため、中には、「近くのニトリで処分できないの?」「ニトリの家具引取りサービスはカーペットに対応してないの?」と疑問に思っている方も多いようです。
そこでこの記事では、ニトリでカーペットの処分は可能なのか、また、ニトリ以外のカーペットの処分方法について解説していきます。基本的な方法から、手間をかけない処分方法、お得に処分する方法まで幅広くご紹介しますので、ご自身に合った最適なカーペットの処分方法を見つけてみてください。
この記事でわかること
目次
結論から申し上げると、ニトリでカーペットの処分は「基本的にできません」。ニトリでは大型家具を対象とした「家具引き取りサービス」をおこなっていますが、カーペットは引き取り対象外となっています。
◎ニトリの「家具引き取りサービス」ってなに?
…購入された家具(組立家具は除く)と引き取りする家具が同数量または同容量までであれば1注文につき4400円(税込)で引取りができます。(一部地域を除く)
※お引き取りする家具は、大型家具に限ります。
出典)ニトリ
簡単に言うと、買い替えの際に不要になった大型家具を引き取ってもらえるサービスです。
同項のはじめに、「“基本的には”できません」とお伝えしました。中には、「ニトリでカーペットを処分できる場合があるの?」と疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれません。
実は、ニトリでは過去に何度か期間限定・地域限定で「カーペット・敷ふとんのリサイクル回収」を行っていました。
一番直近で行われていたのは、2023年4⽉28⽇(金)〜5⽉31⽇(水)の約1か月間(⼀部店舗)。この期間中、ニトリで対象商品を合計9,900円(税込)以上ご購⼊のお客様限定で実施されており、購入品と同数・同種類のみ引き取りをおこなっていました。
ニトリは、資源の有効活⽤と循環促進の取り組みに力を入れ、企業として資源使⽤量と廃棄物排出量の削減に努めています。「ゴミを出さない」「ゴミを減らす」「ゴミを資源に回す」企業となることを⽬指して、こうしたサービスについても全国展開を見据え、対象店舗拡大を予定していると思われます。
出典)PR TIMES
出典)ニトリ
現在は「カーペット・敷ふとんのリサイクル回収」を行っていないため、ニトリでカーペットを処分することはできません。今後の予定についてもニトリに直接問い合わせてみましたが、回答は以下の通りです。(2023/6/6時点)
一部店舗にて行っておりましたカーペット引取りに関しましては、今後の受付は未定となっておりご案内が出来かねます。
残念ながら現時点では未定のようですが、ニトリの取り組みは、地球環境的にも社会的にも、消費者のニーズからも今後さらに求められることが想定されるため、今後の取り組み拡大に期待したいところです。
こうしたサービスが常時実施されるようになれば、買い替えの際のカーペット処分のハードルは低くなりそうです。
カーペットと一言で言っても、小さいものから大きいものまでありますし、使われている素材もさまざまです。いろんな種類のカーペットがあり、大きさや素材によって、カーペットの処分方法は変わってきます。
こうした状況も、処分に迷うひとつの理由かもしれません。反対に、大きさや素材を把握することは正しい処分方法を知る一番の近道とも言えるでしょう。カーペットの処分を検討する際は、まず処分したいカーペットの以下の点についてチェックしてみてください。
※おそらく、カーペットの処分方法で一番に思い浮かべやすい「自治体で回収してもらう」ことを前提にお話しします。
カーペットには以下のような素材があり、その素材によって分別区分はさまざまです。以下で示しているものについても、自治体によっては区分が異なる場合があります。
【燃えるゴミ】
麻、綿、ウール、絹、イ草、竹などの天然の素材のもの
【燃えないゴミ】
・ナイロン、アクリル、ポリエステル、レーヨン、ポリプロピレンなどの合成繊維で作られたもの
・タイルカーペットのようなゴム性素材のもの
※詳しくは、お住まいの自治体のホームページやゴミのパンフレット等で確認しましょう。
サイズの小さなカーペットは、上記で説明した素材によって「燃えるゴミ」か「燃えないゴミ」で処分する場合がほとんどです。一方、サイズが大きい場合は「粗大ゴミ」で処分する自治体が多い傾向にあります。
各自治体によって基準は変わりますが、「1辺の長さが30cm以上のもの」や、「指定のゴミ袋に入らない大きさのもの」が粗大ゴミと定義される場合が多いでしょう。そのため、大きめのサイズのカーペットは粗大ゴミになる可能性があります。
※細かいルールは各自治体へ確認しましょう。
本来、粗大ゴミとされるサイズ感の大きなカーペットでも、自分でカットして小さくすることで、燃えるゴミや燃えないゴミで処分することができます。
大きめのハサミであれば、力はいるものの問題なく切ることができます。ゴミ袋に入るくらいの大きさにカットできたら、あとは何枚かまとめて紐で縛り、ゴミ袋に入れて処分するだけです。大きなハサミと怪我防止のために軍手を着用してカットしましょう。
カーペットを処分する際は、以下の点に注意しましょう。
これまでも何度かお伝えしたように、カーペットは自治体によって分別区分や処分の細かいルールが異なります。正しい方法で捨てない限り回収してもらえないため、各自治体ルールを確認した上で処分するようにしましょう。
少し前の項(素材の確認)でもお伝えしましたが、カーペットといっても様々な素材があり、その素材によって処分方法が異なります。
見た目で分からない場合でも、多くの場合製品についている「タグ」で確認することができます。タグで素材をチェックして正しい区分で処分しましょう。
電気(ホット)カーペットは中に電熱線が入っています。ハサミで切ろうとすると感電する恐れもあるため大変危険です。安全のためにも、ご自身では切らずに粗大ゴミとして処分する、もしくは不用品回収業者などに依頼したほうが安心です。
ここからは、全8つのカーペットの処分方法をご紹介します。考えつくあらゆる方法をご案内していますので、ぜひご自分に合った処分方法を見つけてみてください。
小さいサイズのもの、大きいサイズでも小さく切断してゴミ袋に入る大きさにできれば、自治体によってルールは異なるものの、多くの自治体で家庭ゴミとして捨てることができます。とはいえ、カーペットをカットしてサイズを小さくするのはかなり手間がかかりますし、カーペットをカットする際は、カーペット繊維などのゴミの散乱や怪我、床や壁の傷に注意が必要です。
家庭ゴミとして捨てる場合は手間もかからず、処分費用も必要なくコストを抑えることができる点が一番のメリットと言えるでしょう。
カーペットには以下のような素材があり、その素材や自治体によって分別区分はさまざまですが、多くの場合は以下のように区分されます。
【燃えるゴミ】
麻、綿、ウール、絹、イ草、竹などの天然の素材のもの
【燃えないゴミ】
・ナイロン、アクリル、ポリエステル、レーヨン、ポリプロピレンなどの合成繊維で作られたもの
・タイルカーペットのようなゴム性素材のもの
自治体の粗大ゴミ回収を利用すれば、一般的なカーペットから、ホットカーペットのような電熱線が入っているものも、大きなサイズのものでも粗大ゴミ大型ゴミとして回収してもらうことが可能です。
自治体で回収の予約を行い、回収日までに処理料金分の粗大ゴミシールを購入してカーペットに貼り付け、指定された場所に運搬します。処分費用は自治体によって異なり、サイズや重量によっても変わる場合があります。
基本的にどんなタイプのものでも回収してもらえるメリットがある反面、回収までに時間がかかったり、粗大ゴミシールの購入や、指定場所まで運ぶ手間がかかったりするのはデメリットと言えるでしょう。
また、依頼のタイミングによっては、回収が1ヶ月以上先になることもあるため、急いで処分したい時には不向きです。
車などを利用して自身で運搬することが可能であれば、自治体が指定するゴミ処理施設にカーペットを直接持ち込んで処分することもできます。
直接持ち込みを行うと手数料が割引になる自治体も多いようですが、車への積み込みから処理施設まで運搬、そして荷下ろしまでのすべてをご自身で行う必要があるため、他の方法に比べて時間も労力もかかるでしょう。
また、ゴミ処理施設への直接持ち込みを受け付けていない自治体や、持ち込みOKでも事前予約が必要だったりするなど、ルールが定められているはずなので、持ち込む前に必ずチェックしましょう。
家具販売店などでカーペットを買い換える予定の方は、販売店の引き取りサービスを利用する方法もあります。どの販売店も基本的に“購入者に向けたサービス”としておこなっているため、誰でも利用できるわけではありませんが、不要になったカーペットを引き取ってもらえるため手間がかかりません。
この記事の初めの方でもお伝えした通り、ニトリは大型家具のみの対応となり、カーペットの引き取りは行っていません。また、ニトリに並ぶ大手のIKEAも「ラグ回収」について、2020年1月31日をもって終了している状況で、大手企業でもあまり対応していないのが現状です。
この方法を検討する場合、買い替えを予定している店舗へ事前に相談してみると安心です。なお、現時点でカーペットの引き取りサービスを行っている店舗の一部を以下に記載します。
・東京インテリア:カーペット(8畳以下)は2,000円で引き取り可能
出典)東京インテリア
・島忠ホームズ:お買い上げいただいた商品と同等・同数の引き取り可能(無料)
出典)島忠ホームズ
・ビバホーム:お買い上げ頂いた商品と同等の不用品をお引き取り(無料)
出典)ビバホーム
フリマアプリやネットオークションを利用する方法もあります。出品の作業や買い手とのやりとり、梱包の手間などはかかりますが、自分の好きな価格に設定して販売することができます。
ただし、ある程度綺麗でないと買い手を見つけるのは難しいのが現状です。加えて、大きなサイズのカーペットほど配送料がかかるため、得られる売上にもそこまで期待できないのが正直なところでしょう。少しでも利益を得たい、手間や労力がかかってもいいという方にはおすすめです。
カーペットは、家具や家電製品とは違ってリサイクルショップでの買取は難しいのが現状です。というのも、長年使い続けていくうちに、色落ちや毛羽立ちなど、繊維の状態が劣化しやすいという理由から、受け付けていない店舗もあります。
ただ、まだ使用感が少なく使えそうなカーペットであれば、買い取ってもらえる可能性も捨てきれません。中でも、高級な素材を使用しているものや、ペルシャ絨毯など誰でも知っているブランドのものなら高値が付くこともあるでしょう。
先程のフリマアプリ・オークションサイトと同様、この方法であれば処分費用がかかるどころか、買取ってもらえるので非常にお得です。ただ、はじめにお伝えしたように、カーペットの買取に対応してない店舗もあるので、持ち込む前に事前に確認してみましょう。
大前提として、「十分まだ使える状態」なら、親族や知人に譲るというのもひとつの方法です。自分の家では不要になったものでも、意外と身近に必要としている人がいるかもしれません。
ゴミとして捨てるよりも、再度どこかで使ってもらえるのなら、エコの観点からもいい選択と言えるでしょう。
他の捨て方に比べるとやや費用が高いものの、不用品回収業者に回収を依頼する方法もおすすめです。不用品回収業者に依頼すれば、カーペットの素材や大きさに関わらず処分が可能。
加えて、早ければ即日引き取ってもらえるので、とにかく早く処分したい方にとっては非常に助かる方法です。また、最近では買取サービスを行っている業者も増えているため、状態がよければ買い取ってもらえることもあります。。
また、大きくて重たいカーペットほど運び出しは容易ではありません。その点、不用品回収業者に依頼すれば自宅まで取りに来てくれて、屋内からの運び出しもお任せできます。
引っ越し等でカーペット以外にも処分したい不用品が多い場合は、まとめて引き取ってもらうことも可能。他の不用品と一緒に処分すると考えると、1つあたりの処分費用を安くすることも可能なので、量が多いほど不用品回収業者の利用がおすすめです。
カーペットの処分費用の相場を、処分方法別にご紹介します。
・カーペットを切断して捨てる(家庭ゴミ):無料
・粗大ゴミとして自治体へ回収を依頼する:400〜1,200円 ※自治体ごとに異なる
・処理施設に直接持ち込む:0~500円
・リサイクルショップ・フリマアプリ・知人への譲渡:0円 ※利益が出る可能性有
・不用品回収業者に依頼する:2,000円〜
上記からも分かる通り、なるべく費用をかけたくない方は家庭ゴミとして出すか、ゴミ処理施設に持ち込む、もしくはリサイクルショップ等で買い取ってもらうのがおすすめです。
一方で、たとえ処分料金が必要となってもカーペットの処分に手間をかけたくないという方は、不用品回収業者に依頼したり、必要な手続きを行って粗大ゴミとして回収してもらいましょう。
ただし、上記の金額はお住まいの地域や処分するカーペットの大きさによって異なるため、正確な金額を知りたい場合は、自治体や業者まで問い合わせて確認してください。
この記事では、カーペットの処分方法についてご紹介してきました。身近な大手家具店であるニトリでは現在のところ「カーペットの処分ができない」ということをお伝えしましたが、ニトリ以外に様々な処分方法が存在します。
処分にかかる手間と労力、費用のバランスを検討し、自分にあった最適な方法を見つけてくださいね。
なお、できる限り手間をかけず簡単に処分したいとお考えであれば、不用品回収業者のKADODEがおすすめです。即日回収はもちろん、早ければ最短1時間で回収に伺うことができますし、買取可能なものであればさらにお得に処分することができます。
また、不用品の量が多くても安心な定額プランもあるので、カーペットだけでなく、不要な家電や家具などが複数ある場合にもとめて回収できて便利です。処分に困っている方や詳細が気になる方はぜひ一度ご相談ください。
不用品回収例
など、様々な不用品処分に
ご活用いただけます。
九州地方
四国地方
中国地方
関西地方
中部地方
関東地方
東北地方
北海道地方