COLUMN
遺品整理と生前整理のメリット・デメリット
遺品整理と生前整理、それぞれのメリット・デメリットを確認しておきたいな。
亡くなった方(故人)の遺したものを仕分けするのが遺品整理、生きているうちに自分の財産などを自ら仕分けるのが生前整理といいます。
この2つの詳しい解説、メリット・デメリットを紹介していきます。
生前整理の具体的な方法
- 遺言書を書く。
遺言書は法的効力を持ちますので、遺産相続に関することを書いておきましょう。
- エンディングノートを作る。
エンディングノートは遺言書とは違い、法的効力はありませんが、自分が亡くなった後に家族に伝えたいこと、頼みたいことを記すノート。
- 財産目録の作成。
財産目録とは、貯金、土地などの財産をまとめて書いておくことで、相続の際、遺族の負担を減らすことに繋がります。
自分で行う生前整理を行うメリット・デメリット
自分が亡くなった後に家族に負担をかけたくない、揉めてほしくないなどといった理由から、遺言書に遺産相続のことを記したり、自分の貴重品と不要なもの仕分けたりするなど、終活と呼ばれるものの一つが生前整理です。
では生前整理には自分にとって、または家族にとって、どういったメリット・デメリットがあるのでしょうか。
自分で行う生前整理のメリット
- 自分の死後、残された家族がやる遺品整理の負担を減らすことができる
- 遺産相続で遺族が揉める可能性が限りなく低くなる
- 生前整理をすると身の回りの物がスッキリするので気分が落ち着く
自分で行う生前整理のデメリット
生前整理には一見デメリットはないように思えますが、人間の性格は人それぞれですから生前整理をやると逆に疲れてしまうなんて人もいます。
- 思い入れのある物、コレクションを見つけて中々作業が進まない
- 性格が神経質な人は遺産相続の分配で争いが起きないよう思うばかりに、悩みこんでしまう
- ゴミとして処分するものが多くて疲れてしまう
自分で行う遺品整理のメリット・デメリット
自分で行う際の遺品整理のメリット
- 自分で遺品整理を行えば、高くても合計費用は2000円~3000円以内で抑えることができる
- 有料粗大ごみ処理券の費用(自治体によって異なる)、ゴミ袋代
- 清掃が必要な場合、ほうき、雑巾などの清掃費
自分で行う遺品整理のデメリット
遺品整理をしている方々の意見で最も多いのが精神的に辛い、大変で疲れるといった声です。
こういう意見が多い理由として、
- 遺言書、エンディングノートなどがあった場合は別ですが、所有者であった本人がいないので、どれが貴重、必要、処分していいものなのかの判断が難しい
- 遺品を整理している際、故人のことを思い出して精神的に辛くなる
- 遺品が大量だとそれだけ作業量も増えるので疲れる
- 故人が契約していたサービス(公共料金の支払い、年金など)の名義人変更、解約などの手続き期限があるので、日程を組んで急いでやらなければいけないこともある
- 遺産相続に関して遺族、親族同士で揉めるといったトラブル
- 親族が孤独死で見つかり自分で清掃を行うのが困難な場合、業者に特殊清掃、消臭の依頼をしなければならず、手間と費用がかかる
ではこのような遺品整理のデメリットを解消するにはどうしたらいいのか?
それは遺品整理業者に頼むことで、解消することができます。
遺品整理業者のメリット・デメリット
遺品整理業者のメリット
遺品整理の専門である業者にまかせることで以下のメリットがあります。
- 遺品の仕分け作業を全て任せられるので、残された遺族達の作業を省くことができる
- 貴重品、不用品を仕分けられることができ、遺族の方に確認を取りながら進めるので勝手な判断で、遺品をゴミとして処分される心配もない
- 特殊清掃を行っている業者も多いので、親族が孤独死した場合でも家を綺麗にしてもらえる
- 遺品整理士が在籍している業者も多く、遺品を丁寧に供養の心をもって仕分けてもらえる
- 故人の財産に関わるもの(銀行の通帳、現金又はタンス預金など)探してもらうことができる
以上のように遺品整理業者に任せることで、自分で遺品整理を行うよりも負担が大きく下がります。
しかし、遺品整理業者に任せることのデメリットが全くないわけではありません。
遺品整理業者のデメリット
- 態度、口調が悪く、見積り金額よりも高い料金を請求、遺品を勝手に処分するなど、中には悪質な業者も存在する
- 回収する遺品の量の多さ、部屋の広さ、マンションのエレベーター有無などによって数万~数十万と費用がかかる
生前整理も遺品整理も業者に任せる
生前整理も遺品整理もメリット・デメリットが色々ありますが、やはり問題は自分でやるには手間と時間がかかるということです。
どちらも業者に任せると費用はかかりますが、生前整理・遺品整理と同時に買取も行っている業者ならば、回収料金から買取品の料金が差し引かれるのでお得になるかもしれません。
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