寒い季節に外出先でもすぐに暖かくなる使い捨てカイロは、欠かせないという方もいるでしょう。便利な反面、使い終えると「何ごみで捨てればいいの?」と迷ってしまうものです。
発熱する作用があるものだけに、注意しなければ発火してしまうのではないかと心配する方もいるかもしれません。
今回は、使い捨てカイロの正しい捨て方を詳しくお伝えします。安心して捨てるためには、自治体の分別ルールを確認することから始めましょう。
また、カイロに関する素朴な疑問にもお答えしていきます。カイロをそのまま捨てるのではなくちょっと役立つ再利用法も合わせてご紹介していきますので、ぜひ家庭でお試ししてみてください。
目次
ごみの分別で迷いやすいものの一つが使い捨てカイロです。使用後に「どこに捨てれば良いのか?」と考えた経験も多いでしょう。使用状況の違いによって、それぞれ安心できる捨て方をご紹介します。
使用済みのカイロは発熱が終わって冷めてから可燃ごみや不燃ごみとして、分別を守って捨てるだけで大丈夫です。いったん冷めたカイロが発熱することは、ほとんど考えられません。
ただし、使い捨てカイロの中身と不織布を分けてはいけません。使い捨てカイロのままで分別が決められているためです。
袋が破損することで発熱してしまう可能性もゼロではないので、未開封のカイロを捨てる時にも注意は必要です。即座に火災に結びつくわけではないにしても、発熱することを考えると安全な捨て方を知っておく必要はあります。
未開封のカイロを捨てるのは簡単で、開封してから捨てるだけで問題ありません。使用期限切れのカイロも開封してから捨てましょう。開封することで、一定時間を経て発熱が終わるので指定された分別でごみに出せます。
自治体ごとのカイロの分別事例
自治体 | ゴミの分別 |
東京都渋谷区・東京都練馬区・東京都杉並区・徳島市・神戸市 | 不燃ごみ |
富山市・掛川市・新潟市・豊前市・名古屋市 | 可燃ごみ |
東京都新宿区 | 金属・陶器・ガラスごみ |
使い捨てカイロを常用している方は、毎日次々に捨てるのでごみもすぐにたまってしまう方も多いでしょう。そこでご紹介するのが、カイロの成分の性質を知り再利用する方法です。
家庭で手軽にエコにもつながることなので、試してみませんか?
使い捨てカイロは、消臭剤として再利用できます。靴やブーツなどの嫌な臭いを吸収するのが活性炭の作用です。
消臭効果は、正規のものと比べると1週間ほどと短いものの、捨てるもので消臭効果を得られるので試してみましょう。
また、活性炭には消臭剤だけではなく除湿剤としての作用もあります。クローゼットや洗面所など湿気がある場所に置いてみましょう。
効果をあげるには、カイロから中身を出してトレーに置くのがおすすめです。
使い捨てカイロに含まれているバーミキュライトは、土壌改良の成分でもなじみがあります。ガーデニングをしている方は、用いているのではないでしょうか?
ただ、そのまま肥料としては使えません。カイロには、塩類が含まれているためです。この塩分を取り除くために、水でろ過をする必要があります。ろ過したものをガーデニングの土として混ぜて使うようにしましょう。
自治体によって、使い捨てカイロの捨て方が違います。可燃ごみか不燃ごみに分類されるので、まずは分別を確かめておきましょう。
使い捨てカイロの主な成分は、鉄です。そのため、一般的には不燃ごみに分類されるものと考えがちですが、可燃ごみや金属ごみとして受け付けるところもあります。
便利に使っている使い捨てカイロですが、成分や発熱の仕組みはあまり意識しないものではないでしょうか?
成分は、先ほどお伝えした主成分の鉄の他にも、水・塩類・バーミキュライト・活性炭が含まれています。塩類や活性炭は可燃ごみに当たるため、自治体では成分によって、可燃ごみや不燃ごみに指定されているわけです。
使い捨てカイロの熱は、鉄が酸化する際の作用で温まります。カイロを開封すると空気中の酸素と鉄分が混じり合うことで、短い時間で酸化します。この時に、熱が出る仕組みです。
厳寒地にお住まいの方や冬場に寒い環境で働いている方、または冷え性に悩んでいる方は、使い捨てカイロは手放せないアイテムです。
しかし、毎日使うとそれだけごみも増えてしまいます。再利用法を試してみるのもおすすめですが、ごみのそのものを削減するなら充電式カイロの活用もおすすめです。
ただ、使い捨てカイロよりも持続時間が2~8時間と短くなる問題もあります。また、腰に貼ることはできません。充電式カイロの方が重くなるのも、使い方次第ではネックになる方もいるでしょう。
使い捨てカイロを使っていて、素朴な疑問を持つことも多いのではないでしょうか?発熱するものだけに、扱いや捨て方には注意をしないといけないという意識は強いでしょう。
カイロが水に濡れると発火するかもしれないと考え、捨てる際に注意を払っている方もいるかもしれません。結論から言えば、カイロは水に濡れても発火しません。水に濡れて酸化すると熱くはなるものの、発火するほどの熱ではないためです。
誤って認識しているのは、スナック菓子などに入っている乾燥剤のことかもしれません。テレビで取り上げられたこともあるので、発火のインパクトだけ残っているでしょう。乾燥剤は、水に濡れると瞬時に高温になってしまうので発火の危険性もあります。
使い捨てカイロをまとめ買いすると、余ってしまい翌年になって見つかることもあるでしょう。使用期限は2~5年あるので、翌年なら安心して使えます。もし、使用期限が切れたものが見つかった時でも使えなくはありません。
正常に使えない事例
こうした不具合が出て来るので、本来の防寒効果が得られないこともあります。使用期限が過ぎたカイロは、処分目的で開封をする方が無難でしょう。
使い捨てカイロを2時間程度で発熱を止めたいと思うこともあるでしょう。通勤時のみに使いたい時、その後は暖房のある職場で不要というケースなどが当てはまります。
発熱を止める手順
短時間しかカイロを使わない方は試してみましょう。持続時間は、7時間~10時間のものが多く出回っています。1~2時間だけ使っている場合は、発熱を止める使い方を活用してみてはいかがでしょうか?
ホッカイロは温かいまま捨てても発火することはないので、そのまま捨てても問題ありません。ジプロックなどの保存袋に入れれば発熱を止めることも可能です。
短時間しか使わない方は、発熱を止めて何度か使用してみましょう。
捨て方に迷ってしまうことが多いのが、使い捨てカイロです。自治体の分別ルールを知っておけば、正しく捨てられるようになります。発熱するものなので、捨てる際にも火災の心配をする方も多いでしょう。疑問を解決して適切に扱うようにできれば安心です。
カイロの再利用法も知っておくと手軽に家庭で活用できます。捨てる前のひと手間ですが、手軽に利用できるのでお試ししてみませんか?
不用品回収例
など、様々な不用品処分に
ご活用いただけます。
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