暑い夏、寒い冬と出番の多いエアコン。
エアコンが壊れたときはもちろん、季節の変わり目には、買い替えを検討する方も多いのではないかと思います。
こうして新しいエアコンを手に入れた時につきものなのが、使わなくなった古いエアコンの処分です。
エアコンは自治体の粗大ゴミ収集では処分することができません。なぜかというと、「家電リサイクル法」という法律に基づき、適切に処分しなければいけないからです。
加えて、家電リサイクル法の対象製品を処分するにはリサイクル料金がかかります。
とはいえ、エアコンの処分方法はひとつではありません。さまざまな処分方法があり、その中には簡単かつお得に処分できる方法も存在します。
そこでこの記事では、エアコンの正しい処分方法を詳しく説明します。
-エアコンの正しい処分方法は7種類!-
この中から自分に合った処分方法を選んで、エアコンを正しく・賢く処分しましょう!
目次
エアコンが粗大ごみで処分できない理由。それは家電リサイクル法の対象製品だからです。
では家電リサイクル法とはどのような法律なのでしょう?経済産業省のサイトには、下記のように定義されています。
一般家庭や事務所から排出された家電製品(エアコン、テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)から、有用な部分や材料をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、資源の有効利用を推進するための法律です。
家電リサイクル法の対象製品は以下の4品目。
これらの製品は、回収業者や家電量販店などは家電メーカーに引き渡す(収集・運搬)の義務があり、メーカーは製品の一部をリサイクルしなければならないとされています。
そして消費者は、そのための費用を負担するという役割を担っており、それがエアコンの処分にかかる「リサイクル料金」です。
限りある資源をできるだけ有効に活用するには「5R」が重要と言われています。
5Rとは、Recycle(リサイクル)、Reduce(リデュース)、Repair(リペア)、Reuse(リユース)、Return(リターン)の頭文字です。 資源を有効利用するとともに、ごみの発生を抑制し、可能な限り環境への負荷を減らして、循環型の社会を実現させるためのものです。
リサイクルもこの「5R」の中の大事なひとつです。具体的には、使わなくなってしまったものを資源に戻し、それを再び利用して新しい製品に作り変えることがリサイクルです。これによってゴミの量を大幅に削減し、その結果、焼却処分や埋め立てが不要になり、温室効果ガスの削減にも繋がると言われています。そのため、可能な限り不用品をリサイクルすることで、環境にやさしい、多くのメリットにつながるのです。
一口に家庭用のエアコンと言っても、さまざまな種類のエアコンがあります。
中には家電リサイクル法の対象とならないエアコンもありますので、ご自宅のエアコンが家電リサイクル法対象製品か、また、処分する際に取り外しの工事が必要なタイプか、まずはしっかりと確認しておきましょう。
家電リサイクル法の対象となるエアコンは以下の3種類です。
壁掛けエアコン、床置きエアコンは、室内機1台と室外機1台のセパレートタイプや、室内機複数台と室外機1台のマルチタイプ、電気・ガス・石油を併用したハイブリットタイプのエアコンが家電リサイクル法の対象となり、カベや天井に埋込むタイプのエアコンは対象外です。
また、エアコン購入時に同梱されている据付板や取付部材、ワイヤレスリモコンも家電リサイクル法の対象となります。
参照:一般財団法人家電製品協会
エアコンを含めた家電リサイクル法の対象製品を処分するためには、基本的に「リサイクル料金+収集運搬料金」がかかります。
家電リサイクル法によって、メーカーが有用な資源を再利用しなければならなくなり、そのための費用がリサイクル料金です。
このリサイクル料金を個人が負担することによって、壊れたり使わなくなった家電が有用な資源として生まれ変わるのです。
リサイクル料金は家電のメーカーや製品ごとに決められていますが、収集運搬料金は小売業者によって異なります。
以下は、一般的なエアコンのリサイクル料金、収集運搬料金です。
リサイクル料金 | 収集運搬料金 |
990円~2,200円 | 550円~2,200円 |
エアコン以外のリサイクル料金を知りたい場合は以下のサイトで確認できます。
ただし、すべての処分方法でリサイクル料金が発生するわけではありません。
中には無料で処分できる方法もあるので、このあとご紹介する方法は必見です!
リサイクル料金の支払いには、「料金郵便局振込方式」と「料金販売店回収方式」があり、エアコンの処分方法によってリサイクル料金の支払い方法が異なります。
①料金郵便局振込方式の流れ
②料金販売店回収方式の流れ
この方法だと、事前に郵便局で家電リサイクル券を購入する必要がないため、手間をかけたくない方におすすめです。
エアコンの寿命は使用する頻度、使用方法にもよりますが、一般的には5年から10年ほどと言われています。もし以下のような不具合が出てきた場合は処分を検討してもいいでしょう。
では、実際にエアコンを処分するにはどんな方法があるのでしょうか?
早速ですが、エアコンの処分方法は以下の9つです!
それぞれ、処分するための手間や費用などが異なりますので、ひとつひとつ詳しくご紹介していきましょう。
エアコンを買い替える際に、新しく購入する店舗でエアコンを処分してもらう方法です。
手順は以下の通りです。
購入したエアコンを設置しに来てもらったときに古いエアコンを引き取ってもらえるので、処分する手間がかからないのがいいところでしょう。
しかし、処分してもらうためには「リサイクル料金+収集運搬料金+取り外し工事費」がかかります。
リサイクル料金は家電メーカーや種類によって変わりますが、収集運搬料金は販売店によって変わります。
取り外し工事費に関しては、エアコンの種類・室外機の設置場所によって異なるので処分を依頼する際に確認しましょう。
主な家電販売店のエアコンの収集運搬料金は以下の通りです。
店舗名 | 収集運搬料金 |
ヨドバシカメラ | 550円(税込み) |
ビックカメラ | 1,650円(税込み)から |
ケーズデンキ | 2,200円(税込み) |
ヤマダ電機 | 2,200円(税込み)から |
家電リサイクル券を発行してもらう必要があるものの、処分する手間があまりかからないのがメリットですが、費用がそれなりにかかってしまうのでお得な方法とは言い難いでしょう。
こちらは処分予定のエアコンを購入した店舗に依頼して引き取ってもらう方法です。
処分方法も買い替えの場合とほぼ同じです。
この処分方法でも「リサイクル料金+収集運搬料金+取り外し工事費」がかかります。
お住まいになっている地域の自治体が指定する業者にエアコンの処分を依頼する方法です。
各自治体が対応しいるかどうかは以下から検索できます。
処分までの一般的な流れは以下の通りです。
この場合も同様に「リサイクル料金+収集運搬料金+取り外し工事費」が必要です。
家電販売店に依頼するのと違うところは、郵便局まで行って家電リサイクル券を購入する手間がかかることでしょう。
また、問い合わせから処分まで時間がかかることがあるので注意が必要です。
各自治体が指定するリサイクル家電の引取所にエアコンを直接持ち込んで処分する方法です。
お住まいの地域の指定引取所は以下のサイトから検索できます。
処分までの流れは以下の通りです。
この方法だと、エアコンをご自身で持ち込むため、収集運搬料金はかかりません。
処分してもらうための「リサイクル料金」しかかからないので、これまでご紹介した方法に比べるとお得な方法だと言えます。
しかし、エアコンを指定引取所まで自家用車などで運ぶ手間がかかり、エアコンの取り外しもご自身で行うか、業者に依頼して取り外し工事をしてもらわないといけません。
取り外しを業者に依頼すると費用が発生してしまいますし、ご自身で作業すると大幅に手間が増えるのであまりおすすめの方法とは言えないでしょう。
リサイクルショップに依頼してエアコンを買い取ってもらう方法です。
もし買い取ってもらえるなら、処分費用がかからないばかりか、現金化できるのでとてもお得です。
エアコンの買取相場は、エアコンの容量・使用年数に大きく変わります。
「エアコンの買い取りは製造から5年以内」と言われることが多いですが、製造から10年以内のエアコンも買い取ってくれるところもあるため、年式や型番などを伝えて買取可能か問い合わせてみるといいでしょう。
また、買取可能であれば、取り外しは無料やってくれる場合も多いのもメリットですね。
ただし、素人が取り外したエアコンは買取対応してくれないことがほとんどですので注意しましょう。
買取が難しい条件としては、以下のような理由が挙げられます。
このような理由で買取りを断らた場合は、他の方法で処分しなければなりません。
ヤフオク!などのオークションサイトやメルカリなどのフリマアプリに、エアコンを出品して売却する方法です。
リサイクルショップに買い取ってもらう方法と同様に、リサイクル料金などの処分費用がかからず、エアコンを売却した代金が手に入るのがメリット。
しかし、慣れていないと出品の手続きに手間がかかります。
初めて利用する場合には、登録の手続きが必要で、出品するためには商品の画像・説明文などの用意が必要です。
うまく買い手が決まったとしても、エアコンを梱包して発送しなければなりません。
さらに、売れた時のためにエアコンの取り外しが必要です。
ご自身で取り外しを行うのであれば無料ですが、業者に依頼する場合は取り外し工事費用がかかります。
また、出品して買い手が見つからない場合は、いつまでたってもエアコンを処分できません。
そのため、まずは出品する前に処分するエアコンと同じ製品に買い手が付いているか調べてみたほうがいいでしょう。
友人や知人にもらってもらうのも、エアコンの処分方法としては有効です。
エアコンの取り外し作業などがご自身でできる場合はもちろんお金もかかりませんし、通常の場合、リサイクル料金や収集運搬料がかかりますが、友人にもらってもらえばその料金がかからず、無料で処分できるのがメリットでしょう。
注意点として、友人の自宅まで取り外したエアコンを運ぶ必要があるかもしれませんし、譲る相手がもし遠いところ住んでいて運べない場合は配送料を支払って送らないといけないため、思ったよりも費用が買ってしまう場合もあります。
もし友人などにエアコンを譲る場合は、近くに住んでいて引き取りに来てもらえる方がいいでしょう。
売却以外できそうもない、もらってくれる友人もいないけど無料でエアコンを処分したいという場合には、ジモティーを活用して処分するしかありません。
ジモティーとは不用品を売ったり、無料で譲ることのできる地域密着型のサービスです。
不用品を出品して譲る相手が決まった場合、住んでいる場所が近ければ直接引き取りに来てもらったり、逆に相手の指定する場所に届けてあげることも可能です。
商品を梱包して発送することを前提としたオークションアプリや、フリマアプリとは違って、煩わしい発送作業を行うことなく、地元や地域が近い人とつながれるのがジモティーの魅力となっています。
リサイクルショップや、個人売買サイトで処分したいエアコンが売れなかったとしても、ジモティーに無料で譲りますと掲載することで、売却よりも取引相手が見つかる可能性が高いと言えるでしょう。
ただし、この場合もエアコンの取り外しはご自身で行う必要があり、譲り手が見つからなければいつまでたってもエアコンを処分できません。
そのため、処分するエアコンの型番などをジモティーのアプリで検索して、実際に取引が行われているか、事前に確認しておくと良いでしょう。
不用品回収業者に依頼してエアコンを回収してもらう方法。
おそらく今回ご紹介しているエアコンの処分方法で、最も手間のかからない処分方法です。
電話、またはホームページ・LINEなどから問い合わせれば、最短その日のうちに自宅まで回収に来てくれます。
ほとんどの不用品回収業者はエアコンの取り外しも行っているため、かかる手間と言えば業者に連絡して引き取りの依頼をすることくらいで済みます。
処分のために必要な費用も、回収料金しかからず、リサイクル料金や収集運搬料金はかかりません。
また、中には買取を行っている業者も多くありますので、買取可能なエアコンであればその場で現金化することも可能です。
大抵の不用品回収業者は無料見積りを行っていますので、まずは買取可能かを伺い、買取が難しい場合は回収料金がいくらになるのか見積りを立ててもらうといいでしょう。
特に以下のような方は不用品回収業者がおすすめです。
エアコンを手間なくお得に処分できる不用品回収業者ですが、中にはエアコンを回収してトラックに乗せた後に高額な回収費用を請求してきたり、回収したエアコンを適切に処分せずに不法投棄するような業者もいるため注意が必要です。
そのような業者にかかわってしまうと面倒なトラブル巻き込まれてしまい、後々面倒なことになります。
悪徳業者にかかわらないためにも、次ような特徴の業者は利用してはいけません。
また、複数の業者に見積りを依頼し、料金を比較することもおすすめです。
もしトラブルに巻き込まれてしまった場合は消費生活センターに相談しましょう。
数ある不用品回収業者の中から良い業者を選ぶには、以下の5点をチェックしておくといいしょう。
これらをしっかりとチェックしておくことで、違法な悪徳業者に引っかかってしまうリスクが大幅に減らせます。
余計なトラブルに巻き込まれると色々と面倒なことになりますので、そうならないためにもこの5点をチェックし、あなたの状況にあったお得な不用品回収業者を見極めましょう。
エアコンの処分方法によっては、エアコンを取り外した状態でないと処分できない場合もあります。
もし取り外しの作業を業者に依頼した場合、4,000円~6,000円以上の費用がかかることも。
もちろんご自身で取り外し作業を行えばその費用はタダになりますが、取り外しに必要な工具を用意しなければなりません。
また、エアコンは高い位置にあり、室外機はかなりの重量があるため、ひとりでの作業は難しいですし、ケガをする恐れもあります。
もしご自身で取り外し作業を行う場合は、しっかりと準備した上で安全に配慮して行いましょう。
エアコンを簡単に、そしてお得に処分したいなら、不用品回収のプロ「KADODE」がおすすめです。
電話・ホームページ・LINEから連絡していただくだけで、最短即日いらなくなったエアコンを回収に伺います。
土日祝日はもちろん、早朝・深夜でもご対応可能。
お忙しい方でも、お客様のご都合に合わせて回収日時を設定できますので安心です。
また、KADODEはエアコンの高価買取も実施中!まずはお気軽にお問い合わせください。
エアコン以外に処分したいものがある場合にもまとめて回収いたします。
引っ越しや大掃除で大量に不用品が出てしまっても、お得な定額パックがあるため安心ですし、お得に処分できますよ。
お客様の状況に合わせた料金プランをご用意しておりますので、ぜひ一度チェックしてみてください。
スタッフからのコメント
大掃除と買い替えに伴い、不用品を回収させていただきました。エアコン2台は取り外し行ってから回収。その他にも処分するものが多かったため、定額パックをご提案させていただき、料金の面でもご納得いただけたようでした。
スタッフからのコメント
エアコンと室外機の回収を行いました。取り外しを行いそのまま回収を行いました。KADODEでは不用品1品からご予約を承っております。
この記事ではエアコンの7つの処分方法をご紹介いたしました。
それぞれにメリット・デメリットがあり、自分にどの方法が合っているかは人によって異なるかもしれません。
しかし、エアコン本体の取り外しは危険が伴いますし、室外機は重いので移動させるのも大変です。
そのため、できるだけエアコンに触れることなく、手間のかからない処分方法がおすすめと言えるでしょう。
KADODEにおまかせいただければ、お客様の手を一切煩わせることなく、エアコンの取り外しから回収まで迅速に行います。
不用品の買い取りも積極的に行っておりますので、エアコンの処分にお困りの際は、ぜひ一度KADODEまでご相談くださいませ。
不用品回収例
など、様々な不用品処分に
ご活用いただけます。
九州地方
四国地方
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関西地方
中部地方
関東地方
東北地方
北海道地方
スタッフからのコメント
買い替えるのでエアコンを回収してほしいとのご依頼を受けてご自宅まで伺いました。2台とも取り外しを行い、無事回収完了。先にお伝えしていた作業時間内に終えることができました。