あなたの家には消火器は置いていますか?マンションやアパートの集合住宅は、たいてい義務として設置されているところが大半ですが、一軒家の場合は義務ではないので置いていない家庭もあるかと思います。
ただ、普段から意識せず置いたままにしている場合、気づくと使用期限が切れていたり、サビなどで腐食してしまっていざという時に使いものにならない、というケースも出てくるかもしれません。
ですが、消火器はしょっちゅう取り換えるものでもないので、処分しようとした時にどう処分していいか迷う人もいることでしょう。
この記事は、いらなくなった消火器の処分方法や注意点など詳しく解説していきます。
参考にしていただけると幸いです。
この記事でわかること
目次
普段はあまり意識していないと思いますが、いざという時に役立つのが消火器です。
ここではその消火器の使用期限や処分するタイミングなど、注意点をあげてまいります。
早く処分方法を知りたい方は2 消火器の処分方法5選まで。
消火器の種類は大きく分けて業務用と家庭用に分類されます。
業務用消火器は、建物や車両・船舶などに国が定めた一定の基準を守った設置義務のある消火器全般を指します。
消防法の規定によりカラーデザインは赤に統一。
家庭用消火器、もしくは住宅用消火器は住宅火災などの備えて開発された蓄圧式消火器などを指し、メーカーにより色やデザインが異なります。
蓄圧式消火器とは、あらかじめ本体にガスが蓄圧されている状態の消火器のことで、レバー操作することによりバルブを開放して消火剤を噴霧。
経年劣化や腐食により穴が開き、そこからガスが漏れてしまうのを防ぐ構造をしていますので安心です。
業務用消火器の使用期限はおおよそ8~10年といわれています。
本体には「設計標準使用期限」と記載。
使用期限を守らずそのままにしていると、中身の粉が固まって噴射できなくなりますので注意しましょう。
家庭用消火器の使用期限はだいたい5年といわれています。
家庭用は業務用消火器などと異なり薬剤のつめかえができない仕様のため、期限が近づいたら新しく購入しましょう。
使用期限が定められている消火器ですが、保存状態が悪いと期限より早く駄目になることも。
消火器本体は鉄でできている場合が多くサビやすいため、設置場所は湿気の多い水まわりを避けましょう。
火災原因の多くは台所のため、キッチン付近に設置する家庭もあるかもしれませんが、水回りということと油が付着し腐食が進みやすいので気をつけてください。
注意すべき点
処分する際に注意すべき点は、いくつかあります。
消火器を処分する際、まず気をつけておきたいことは安全栓がちゃんとしまっているかの確認です。
回収時に中身の消火薬剤が漏れ出てしまう危険性がありますので注意しましょう。
かりに漏れ出てしまった場合には新聞紙にくるんだ後、ビニール袋などに入れておきます。
消火器によっては安全栓のあるものとないものがありますので、それぞれ以下をチェックし対応してください。
安全栓があるタイプ
ストッパー部分がちゃんと固定されているか確認する。
安全栓がないタイプ
ストッパー周囲をがっちりテープなどで固定する。
海外製造の消火器やエアゾール式消火具は、通常の国内製造のリサイクル回収方法とは異なりますので注意してください。
エアゾール式消火具に関しては、通常のスプレー缶と同様に、中身を完全に放出してから自治体の定めた処分方法で廃棄しましょう。
海外製品などの対象外のものは、各自治体の取り決めに従がったり製造元や販売元に問い合わせて、かりに製造元などがわからなかった場合、日本消防検定協会にある消費者相談(0422-44-8451)で相談してみてください。
むやみに噴射や分解しない
消火器処分するタイミングとして、先にあげた5年~10年の使用期限が目安です。
ですが、消火器自体が損傷していたりサビなどの腐食で、明らかに使用できない状態になっているのが理由になることも。
その時、素人考えで中の薬剤を出そうとしてむやみに噴射したり分解しようとしてはいけません。
最近の消火器にまつわる事故の事例として、損傷などにより変形した箇所や腐敗が進んで弱くなった部分から、内圧に耐えられなくなり本体が破裂してしまうケースも多々あります。
大事をとって購入店や指定取引所などに相談したほうがいいでしょう。
消火器を処分しようと思っても一般ごみとして他の家庭ごみと一緒に捨ててはいけません。
残念ながら自治体では回収してくれないところがほとんどです。
消火器は、一般廃棄物広域認定制度という廃棄物処理法に基づいたリサイクルの対象品目ですので、以下にあげる処分方法を参考にしてください。
代表的な処分方法は以下の5種類に分類されます。
消火器が破損してしまい新しく購入したい場合は、購入先のホームセンターなどで下取りや引き取りをしてもらいましょう。
ただ廃棄目的で引き取ってはくれませんが、買い替えをすればだいたい引き取ってもらえます。
ただ前にも述べましたが、消火器の種類によって回収不可なものもあったり、店舗によっては下取り条件などを細かく提示していることもありますので、直接問い合わせてみたほうが賢明です。
以下、消火器を引き取ってもらえる代表的なホームセンターです。
消火器リサイクル推進センターに処分したい消火器を回収してもらう方法です。
センター内で消火器の処分を行い再資源化しています。
この場合、ゆうパックを利用しますので、消火器リサイクル推進センター公式ホームページに記載されている「ゆうパック専用コールセンター」で電話予約しましょう。
自宅に消火器発送に使用する専用BOXが届いたら、消火器をその中に入れ梱包し発送するだけです。
ただ、場所によっては、ゆうパック自体のサービス対象となっていない地域もありますので、対象地域なのか一度確認してください。
なお、ゆうパック配送は、個人や家庭用のサービスですので法人利用はできません。
日本消火器工業会が指定した特定窓口とは、防災・防犯事業者、販売代理店などに消火器の回収や保管を依頼した場所を指します。
このような窓口は全国におよそ5,200ヵ所あり、そこで回収依頼できます。
その際、リサイクルシールの発行や保管費用、さらに引き取りですとその分の運搬料がかかってきますので、消火器リサイクル推進センターで場所を確認したら見積もりを出してもらいましょう。
指定引取場所とは、日本消火器工業会が指定した場所のことで「消火器メーカー営業所」や「廃棄物処理業者」が担当しており、全国におよそ200ヵ所あります。
指定引取場所に処分する消火器を直接持っていけば、手間はかかりますが運搬料金がかかりませんのでその分お得です。
さらに引取所によっては消火器の保管料がかからないところもあります。
ただし、取引所の中でもリサイクルシールを販売していないエリアもあるので、あらかじめシールの購入をしたほうがいいかもしれません。
リサイクルシールの購入方法および料金などは「リサイクル窓口検索」へ問い合わせましょう。
またコールセンター03-5829-6773(9時から17時まで)からでも受付しています。
業界のプロにおまかせするのもひとつの手段です。
いわゆる不用品回収業者ですね。
特に消火器以外の不用品もついでに片づけたいと思っている方にはうってつけ。
電話一本で自宅まで回収しに来てくれるので、なかなか時間が取れない忙しい方には嬉しいサービスといえるでしょう。
料金はもちろん発生しますが、煩雑な手続きなどすべて行ってくれるので、ストレスなく迅速に処分できます。
即日対応の業者もあるので、取り急ぎ処分したい方などは利用してみたほうがいいかもしれません。
まとめて回収してしまえば費用も抑えられるのでおすすめです。
では、消火器の処分費用はいくらかかるのか?
処分方法によって変わってきますので、先ほどあげた処分方法5選を例にお伝えしていきます。
その前に、消火器処分の際に必要なリサイクルシールについてご説明します。
消火器にはリサイクル推進のため、2010年以降製造されたものはリサイクルシールの添付が義務付けられています。
それゆえ、2009年以前の製品を処分する時は、このリサイクルシールを新たに買わなければなりません。
費用は業者や消火器の大きさにより変動がありますが、おおよそ500円~600円ほどです。
以下の処分方法は、それぞれの費用に加え対象製品に別途リサイクルシール代が加算されることがありますのでご注意ください。
この場合は、基本的に下取りや引き取りにはお金は発生しませんので、新品を購入する費用のみです。
相場は、安いものは3000円台のものから高いものは20,000円近くするものまでさまざま。
基本的にはホームセンターよりインターネットなどの方が安く手に入る傾向ですが、それだと引取や下取りは難しいので、実際に店舗まで足を運んで購入したほうがよさそうです。
リサイクルセンターまで送る場合は、ゆうパック発送の場合税込みで6,270円(多少変動有り)です。
特定窓口での引き取りでは、自宅までの回収ですと運搬費がかかりますので、消火器の保管費含めだいたい2,000円~3,000円程度です。
指定引取場所に持ち込めば、消火器の保管費や運搬費もかからないのでとてもお得です。
ただ全国に200ヵ所あまりしかないので消火器リサイクル推進センターで近隣にあるか確認してください。
不用品回収業者に回収依頼をした際は、回収費用2,000円~3,000円ですが、業者により異なりますので依頼したい業者に直接問い合わせましょう。
数ある不用品回収業者の中でも評判なのがKADODEです。
消火器も含め、まとめて不用品を処理したい方にはおすすめのサービスもあります。
1,000円という少額のプランやバリエーションに富んだ料金プランがあり、あらゆるシーンに柔軟に対応。
そしてKADODEには、無料の出張見積もりサービスもありますので、荷物の量が見当つかない時や、とりあえずどれくらいの金額になるか知りたい場合でも、気軽に電話してみましょう。
KADODEは年中無休の24時間365日体制のため、急な要望にも対応できます。
仕事などで忙しくてなかなか手をつけられない人や、普段からあまり家にいない人でも利用しやすいのでこれを機に問い合わせてみてはいかがでしょうか?
自分のライフスタイルに合ったプランを選んで、検討してみるのもいいかもしれませんね。
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消火器の重要性というものはいざ火事になった時にしかわからないものです。
ですので、ついついご家庭では消火器を設置していなかったり、あったとしても気づいたら大幅に使用期限が過ぎてた!なんてこともよくあります。
古くなったその消火器を適切に処分し、もし新しい消火器を購入したのなら、設置場所も気にしながら普段から防災意識を高めていきましょう。
不用品回収例
など、様々な不用品処分に
ご活用いただけます。
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