引越しや模様替え、買い替えなどで、大型家具の処分に悩む人は多いです。神戸市で大型家具を処分する場合、どのような方法があるのでしょうか。
ここでは、神戸市における大型家具の処分方法を6つに分けて解説します。行政サービスからリサイクル、民間の不用品回収業者まで、それぞれのメリット・デメリットや費用相場もわかりやすくまとめました。
大型家具の処分に失敗しないための注意点や業者選びのコツまで、この記事をぜひ参考にしてください。
神戸市でベッドやソファ、タンスといった大型家具を処分する際、まず市の基本的なルールを覚えましょう。
これらの大型家具は、市の分別区分において「粗大ごみ」として扱われます。通常の家庭ごみのように集積所に日常的に出すことはできません。
粗大ごみを処分するには、事前に市へ申し込みを行い、定められた手順を踏む必要があります。この手続きを怠ると、家具は収集されず、適切な処分が行えません。
神戸市で大型家具を処分する際は「粗大ごみ」に分類され、大きく2つの処分方法があります。
これらの方法はいずれも有料であり、事前予約が必要です。
戸別回収での処分を希望する場合、インターネットや電話、FAXを使って事前に大型ごみ受付センターへの申し込みが必要です。手数料を納めた後、大型家具回収日に粗大ごみ処理券を貼り付けて出します。
またご自身で大型家具を市の処理施設へ持ち込む方法もあります。この方法の方が費用は抑えられますが、事前に「e-KOBE」でアカウント登録を済ませる必要があります。詳しいやり方については後ほど解説します。
神戸市が行う粗大ごみにおける戸別収集の各料金は以下の通りです。
品目 | 回収料金 |
ベッド(枠のみ) | 900〜3,000円 |
スプリング付きマットレス | 3,000円 |
ソファ | 900〜3,000円 |
タンス | 900〜1,200円 |
本棚 | 600〜900円 |
ダイニングテーブル | 300〜600円 |
テレビ台 | 400円 |
ここからは、神戸市でできる大型家具の詳しい処分方法を6つ紹介します。基本的には市が行う戸別回収や、処理施設まで運搬する方法を利用する人が多いかと思います。
しかし、それ以外にも大型家具の処分方法はいくつかありますので、ご自身の状況に合わせて使い分けると良いでしょう。
神戸市では、大型家具を粗大ごみとして戸別回収してもらうことができます。
この方法は、自治体が提供するサービスで、比較的安価に処分が可能です。ただし、事前の申し込みと手数料の支払いが必要です。
申し込み方法は、インターネットまたは電話で行うことができます。収集日は指定されており、その当日に指定された場所に粗大ごみを出します。
また、品目やサイズによって手数料が異なるため、事前に確認しておくことが重要です。
電話とインターネット、それぞれの申し込みによって流れは異なるため、詳しくは以下を参考にしてください。
神戸市では、パソコンやスマホから24時間365日申し込み可能な「神戸市大型ごみインターネット受付」を利用できます。
申し込み手順
ネットでの申し込みは、忙しくて電話する時間がない方や、夜に予約したい人にもおすすめです。ただしネット上に品目がない場合の処分は、電話で行いましょう。
電話で粗大ごみ回収を申し込む流れは以下の通りです。
神戸市の粗大ごみ回収では、1回に出せるゴミの量は5点までです。品目によっては、電話またはFAXでしか受付できないものもあります。粗大ごみに関して聞きたいことがある場合は、ネットより電話の方が便利です。
神戸市で大型家具を処分する方法は、自分で神戸市が指定する処理施設まで運ぶやり方もあります。
この方法は、収集日を待たずに自分の都合で処分できます。また処理費用も収集より安いため、不用品がたくさんある場合にも便利です。
ただし、大型家具を処理施設に運ぶ前には、神戸市ならではの「e-KOBE」アカウントサイトで登録が必要です。
不要となった大型家具を運ぶ前に、まずは「e-KOBE」のアカウント登録をしましょう。
アカウントの登録が終わると、不用品の持ち込み予約がネット上でできます。
予約ができるとその後予約通知メールが送られてきます。内容に従い、処理施設まで不用品を車で搬入しましょう。処理費用は持ち込み当日に現金で支払います。
神戸市で大型家具を持ち運べる処理施設は「布施畑環境センター」のみです。
布施畑環境センター
予約時に持ち込むごみの写真(解体前)と本人確認書類をe-KOBE上で登録します。
その後予約通知メールと本人確認書類を持参し、車で布施畑環境センターへごみを搬入します。
処分手数料は10kgあたり140円で、当日現金で支払います。持ち込みは車のみ対応しており、自転車などで大型家具を持ち込むことはできません。予約から搬入まで約1週間かかるため、余裕を持って手続きを行いましょう。
まだ使える状態の大型家具であれば、リサイクルショップに買い取ってもらうのも一つの手です。直接店舗に持ち込むか、出張買取を依頼することで、自宅にいながら処分が可能です。
特にブランド家具や状態の良いものは高値がつくこともあります。ただし、汚れや傷が目立つものや需要が少ない大型家具は引き取りを断られることもあるため、可能であれば事前に電話や写真で査定をしてもらいましょう。
神戸市には家具の買取を行うリサイクルショップも多いため、費用をかけずに家具を手放したい方にはおすすめです。
インターネットを活用した処分方法として「ジモティー」や「おいくら」などのサービスも人気です。神戸市でも粗大ごみを減らすよう、両者のサービスを積極的に使うようアピールしています。
「ジモティー」と「おいくら」の特徴、メリット
ジモティー | おいくら |
特徴:地元の掲示板サービス。個人間で不用品を譲渡・売買できる。 | 特徴:リサイクル業者一括査定サービス。複数の業者が見積もりを提示。 |
メリット:家具を「無料」または「格安」で欲しい人に譲渡できる。 | メリット:家具を「売却」して現金化できる可能性がある。 |
利用方法:出品時にタイトル・説明・写真を自分で登録。連絡は個人間で行う。 | 利用方法:サイト上で商品情報を一括入力するだけで業者に連絡が届く。 |
注意点:トラブル防止のため、取引相手の評価ややり取り内容に注意が必要。 | 注意点:比較的新しい家具や、状態の良いものでないと売れない。 |
ジモティーでは地元の人に無料や安価で家具を譲渡でき、自宅まで引き取りに来てもらえるケースも多くあります。
一方「おいくら」は複数のリサイクル業者に一括査定を依頼できるサービスで、家具の価値を比較して売却可能です。
どちらも出品作業や連絡のやり取りが必要ですが、費用を抑えつつ再利用してもらえる点が魅力です。出品したからといって必ずしも取引先が見つかるわけではありませんが、まだ使える家具を捨てる場合は試してみると良いでしょう。
大型家具の処分において、最も手軽で簡単な処分方法が「不用品回収業者」の利用です。
大型家具の運び出しが難しい、急ぎで処分したいという方にとって、不用品回収業者の利用は非常に便利です。
業者に依頼すれば、専門スタッフが自宅まで訪問し、家具を部屋の中から運び出してくれます。これにより高齢者や一人暮らしの方でも安心して利用できます。
もちろん階段作業や解体が必要な家具でも業者は対応可能であり、体力や手間の心配がいりません。
さらに、多くの業者は即日対応や時間指定にも柔軟に応じてくれるため、引越しや退去、模様替えなどで「すぐに処分したい」というニーズにも適しています。
費用は家具のサイズや数量、運び出しの難易度、地域によって異なるものの、事前に無料見積もりを出してくれる業者が多く、予算の調整がしやすい点も魅力です。
大型家具を処分する際には、いくつかの注意点があります。家具の種類によって手順や金額が変わるため、事前にしっかり調べておくことが大切です。
ここでは、大型家具を賢く・安全に処分するための注意点とコツをご紹介します。
大型家具を処分する際は、家具の種類によって処分費用が異なります。
神戸市では、家具1点ごとに「大型ごみ処理手数料」が設定されており、たとえばソファは2人掛けか3人掛けかによって料金が変わります。
また、ベッドはマットレスとフレームが別扱いとなり、スプリング入りマットレスの処分は手間が掛かるため、1台の処分につき3,000円が必要です。
不用品回収業者に依頼する場合も、家具の大きさや素材、搬出経路の難易度(階段作業や解体が必要など)によって料金は変わります。
予算を超えたくない場合は、あらかじめ処分予定の家具の価格を把握し、料金体系をチェックしておきましょう。
大型家具でも、部品ごとに小さく解体すれば、家庭ごみとして処分できるケースがあります。
神戸市では、指定のサイズ以下に解体すれば「可燃ごみ」「不燃ごみ」「資源ごみ」として分別回収が可能です。
たとえば木製の棚はノコギリで切って可燃ごみに、金属部分は不燃ごみに出せます。
ただし、家具に使われている素材や解体後のサイズ、重さによっては、収集対象外になることもあります。
解体して処分する場合は、神戸市のごみ分別フローチャートを確認しましょう。解体は手間がかかるものの、費用を抑えたい人には有効な方法です。
大型家具は細かく解体すれば、燃やせるゴミなどとして出すことも可能です。ここでは一例として「木製のテーブル」を解体する流れについて紹介します。
上記のように解体すれば、大型家具でも一般ごみとして捨てることも可能です。
しかしこれらの作業を素人が行うのは大変であり、解体するにも多くの準備が必要であることが分かります。実際に解体して一般ごみとして出すのは難しいでしょう。
家具の解体作業は、思った以上に難しく、危険が伴います。
たとえば、重たい部材が倒れてケガをしたり、ネジや釘が飛んで目を傷つけたりするリスクがあります。
また、電動工具を使う場合は誤操作によるケガにも注意が必要です。こうしたことを踏まえると、家具の解体はDIYに慣れていないと難しいです。
それでも解体を行う場合は軍手や保護メガネを着用し、安全なスペースの確保も必要です。高齢者や力に自信のない方は無理に自分で解体せず、市の粗大ごみ回収や不用品回収業者の利用を検討しましょう。
大型家具は家の中から出すこと自体が難しく、無理をするとケガをしたり、部屋を傷付けたりするリスクも高いです。
安全に大型家具を処分するなら、普段から重いものの運搬に慣れている不用品回収業者に依頼しましょう。ここでは、神戸市で不用品回収業者を利用するメリットを5つ紹介します。
不用品回収業者の場合、大型家具を処分したい日時に回収してくれます。
神戸市の粗大ごみ回収は、収集日があらかじめ決まっており、申込から実際の回収までに1週間以上かかることもあります。さらに、指定の時間帯に家具を外に出しておく必要があるため、高齢者や力仕事が難しい人にとっては大きな負担です。
一方、不用品回収業者を利用すれば、自分の都合に合わせて日時を指定でき、家の中からの搬出作業もお任せ可能です。急な引っ越しや退去、急を要する片付けにも柔軟に対応してくれるため、ストレスなくスムーズに家具の処分ができます。
大型家具の搬出でよくある問題が、階段作業と壁や床への傷です。神戸市内にはエレベーターのない住宅も多く、重たい家具を階段で運び出すのは素人には危険が伴います。
不用品回収業者であれば、階段作業はもちろん、壁や床を保護する「養生」も丁寧に行ってくれます。住まいに傷をつけることなく安全に処分できる点は、マンションや持ち家に住んでいる人にとって大きなメリットです。
「急な引っ越しで今すぐ処分したい」「家具を買い替えたから今日中に古いものを引き取ってほしい」そんなときに便利なのが、即日対応してくれる不用品回収業者です。
神戸市内には即日または翌日に駆けつけてくれる業者が多数存在し、電話一本でスピーディに対応してくれます。
特に予定が詰まっている方や、時間に余裕のない方にとっては、自治体回収では得られない迅速な対応が心強いでしょう。土日祝日や夜間にも応じているケースが多いので相談してみましょう。
不用品回収業者であれば、大型家具以外の不用品もまとめて処分できます。
自治体の回収では、家具・家電・日用品など品目ごとに申請や処分方法が異なり、何度も申し込みや分別が必要になることがあります。一方、不用品回収業者に依頼すれば、タンスやベッドといった大型家具はもちろん、使わなくなった家電や細々とした日用品も一括して回収可能です。
分別や申請の手間が不要なうえ、大量の不用品を一度に処分できます。引っ越しや大掃除の際に非常に便利です。
使える状態の家具や家電は、不用品回収業者が再販売やリユースを目的に無料または低価格で引き取ってくれることがあります。
神戸市は港町という特性から、リユース品の流通が活発で、買取ルートを持つ業者も多いです。買い取りを行う業者を利用すれば、大型家具の処分コストを抑えるチャンスもあります。
まだ使えるものを無駄にせず、エコな形で手放すことができるという点でも、リユース対応の業者に依頼するメリットは大きいです。
紹介している通り、大型家具を処分するには不用品回収業者の利用が便利です。
しかし神戸市には多くの不用品回収業者があり、中にはろくに見積もりを出さずに作業し、作業後に高額な請求をするといった悪徳業者もいます。
不用品回収業者を利用する際は、ぜひ以下の6つのポイントを押さえて優良業者を見極めてください。
不用品回収業者を選ぶ際には、「古物商許可」など必要な資格を持っているかを確認しましょう。古物商許可は、中古品を合法的に買い取ってリユースするために必要な許可です。
これを取得している業者は、適切にリサイクルや再販を行っている証でもあります。また、産業廃棄物収集運搬業の許可を持っていれば、法的に認められた処分が可能です。
無許可業者に依頼すると、不法投棄や高額請求といったトラブルにつながります。利用する業者のHPを確認し、必要な資格があるかどうかを確認してください。
信頼できる不用品回収業者は、作業前に無料で見積もりを出してくれます。事前に費用を提示してもらえれば、予算内で対応できるかを判断できるうえに、後から高額な追加請求をされる心配もありません。
神戸市では地域密着型の業者が多く、訪問見積もりを無料で行ってくれるケースが一般的です。優良業者であれば実際に現場を確認し、家具の大きさや搬出経路、階段の有無などを踏まえて金額を提示してくれます。こうした作業を一切行わない業者は避けましょう。
また見積もり時のスタッフの対応が丁寧かどうか、説明がわかりやすいかといった点も、その業者を見極める上で大切です。料金面だけでなく「この業者に任せても大丈夫」と感じられるかをチェックしましょう。
業者選びの際は、なるべく即日対応、日時指定が可能な業者を選びましょう。
神戸市には、地域密着型でフットワークの軽い業者も多く、依頼から数時間以内に駆けつけてくれる業者もあります。また、平日が難しい場合でも土日や夜間に対応してもらえるケースも多いです。
自治体の粗大ごみ収集では、申し込みから回収までに日数がかかり、基本的に日時指定はできません。そのため、引越しやリフォームなどのタイミングに間に合わないこともあります。
その点、民間の回収業者であれば希望日に合わせてスケジュール調整ができます。生活スタイルや都合に合わせて、効率よく不用品を処分できるのが大きなメリットです。忙しい人ほど、スピーディーな対応力を持つ業者を選ぶとよいでしょう。
大型家具の処分を依頼した際、その家具がどのように廃棄されるかもポイントです。
近年ではリユース・リサイクルに積極的に取り組む不用品回収業者が増加しています。まだ使用可能な家具は、メンテナンスを経てリサイクルショップで再販売されたり、海外へ輸出されたりして資源の有効活用につながります。
この取り組では環境負荷の軽減だけでなく、処分コストの削減にもつながるため、利用者にとっても大きなメリットです。
特に神戸市では、持続可能な社会の実現に向けてエコ志向が高まっており、回収品の再利用や再資源化を積極的に行う業者が注目を集めています。
信頼できる業者選びは、回収後の家具がどう扱われるのかも踏まえたうえで決めましょう。
後のトラブルを防ぐためにも、業者を利用する際には「追加料金の有無」を確認しましょう。
不用品回収でよくあるトラブルの一つが、作業後に「階段料金」「人員追加費」などの名目で高額な追加請求をされるケースです。こうした不透明な料金設定は悪質業者に多く見られ、利用者とのトラブルにつながっています。
そのため、依頼前に追加料金の有無や発生条件について明確に説明してくれる業者を選ぶことが重要です。
優良な業者であれば、事前の無料見積もりの際に、作業内容に応じた全体の費用を細かく提示してくれます。
たとえば「3階からの搬出で追加料金がかかる」「大型家具の解体作業が必要」といった条件についても説明し、納得したうえで契約できるようにしています。
特に神戸市のように坂の多い地域では、立地条件によって追加料金が発生するケースも多いです。見積もり時に少しでも説明が不十分だと感じたら、遠慮せず質問し、不安な点は契約前に解決しておきましょう。
大型家具の搬出では、壁や床に傷をつけないよう配慮した作業が求められます。信頼できる不用品回収業者は、作業前にしっかり養生(保護)を行い、安全かつ丁寧に搬出してくれます。
特にマンションや賃貸物件にお住まいの方にとっては、養生がしっかりしているかどうかは非常に重要です。神戸市内では、こうした対応に慣れている業者も多く、スムーズかつ安全な作業を提供しています。現場での配慮も業者選びの大事なポイントです。
神戸市で大型家具を処分する方法は、大きく分けて自治体の粗大ごみ回収と、不用品回収業者の利用といった2通りがあります。
自治体回収は費用が安い反面、事前申込や回収日指定ができず、搬出作業もすべて自分で行う必要があります。
その一方、不用品回収業者を利用すれば、日時指定や即日対応、階段作業・養生などもお任せ可能です。さらに家電や日用品もまとめて処分できるのが大きなメリットです。
特に神戸市は坂道や集合住宅が多いため、搬出作業に慣れた業者に依頼することで、スムーズかつ安全に処分が可能になります。大型家具の処分にお悩みの方は、ぜひ信頼できる不用品回収業者に相談しましょう。
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