ソフトバンクエアーと言えば、ソフトバンクから提供されている、工事不要ですぐに手軽に使えるホームルーター(家庭用Wi-Fi)です。ネット社会の現代、日常生活で非常に重宝するものですが、引っ越しや他社への乗り換えなど、様々な事情でソフトバンクエアーを使わなくなったという方もいらっしゃるでしょう。
実際、ソフトバンクエアーを解約した際に「ソフトバンクエアーの本来(Airターミナル)の処分に困っている…」という声もよく聞きます。そこで本記事では、ソフトバンクエアーの処分方法や有効活用の仕方などについて徹底解説していきます。
この記事でわかること
目次
結論から申し上げると、ソフトバンクエアー(Airターミナル)は、「処分してもいい場合」と「処分してはいけない場合」があります。ご自身の契約によって処分の可否が変わります。
なお、処分するのは解約が完了していることが大前提。まずは間違いなく解約手続きを完了させるとともに、自身の契約方法(※)を改めて確認しましょう。
※ソフトバンクエアーの契約方法は次の項で触れていますのでご確認ください。
ソフトバンクエアーを解約するには、【SoftBank Air サポートセンター】へお電話で「解約の申し出」をしなければなりません。お問い合わせ先は以下の通りです。
【SoftBank Air サポートセンター】
・0800-222-5090(通話料無料)
・受付時間:10:00 ~ 19:00(年中無休)
ソフトバンクエアーには大きく分けて「購入」と「レンタル」という2つの契約方法が存在します。これらのうち、どちらの契約を結んでいたのかによって、ソフトバンクエアー本体を処分していいかどうかが異なります。
まずは「購入」と「レンタル」それぞれの特徴を見ていきましょう。
ソフトバンクエアーを購入(分割)契約した場合は、処分することができます。
端末をレンタルしているわけではなく、お金を払って「購入」しているため、所有者は契約者本人ということになります。つまり、解約後の取り扱いに関しては契約者の自由=処分することができるというわけです。
なお、ソフトバンクエアーは「購入契約」を選ぶ方が多いようです。その理由は、購入契約の方がレンタル契約に比べて、毎月の請求額が安いということが挙げられます。契約から1年間は月2,600円(36回払いの場合)ほど安く、それ以降も月500円ほど安い料金設定が魅力です。
また、最新機種の「Airターミナル5」はこの購入契約のみで、レンタルは不可となっています。
月々のレンタル料金を支払うかわりに残債が発生しないのがレンタル契約の特徴です。ソフトバンクエアーをレンタル契約していた場合、解約後はソフトバンクに端末本体(Airターミナル)を含むセット一式(電源アダプタやLANケーブルなど)を返却しなければなりません(送料は自己負担)。
「レンタル=借りているもの」なので、返却するのは当然のことですが、以下の注意点を事前に知っておかなければ損してしまう可能性が高いので、解約前に頭に入れておきましょう。
返却時にAirターミナルが破損していた場合は、「修理交換費用」を請求されてしまいます。たとえ、発送前に壊れていなかったとしても、配送中に破損してしまうと修理交換費用を請求されてしまいます。そのため、なるべく丁寧に梱包して返送するようにしましょう。
なお、修理交換費はターミナルの機種によって異なりますが、ほとんどが17,600円と非常に高めに設定されています。
【故障/破損の際の修理交換料金】
参照)ソフトバンク
レンタル契約の場合、ソフトバンクエアーを解約してからAirターミナルを返却しなければなりませんが、「返却期限」が設けられていることも、あらかじめ知っておきましょう。
返却期限は、「ご利用停止月の翌月20日まで」とソフトバンクの公式サイトに記載されております。つまり、「解約手続きをした日の翌月20日まで」に返却しなければなりません。
この返却期限を過ぎてしまった場合や、未返却時時には下記の「違約金」が発生しますので、注意が必要です。
【未返却時に発生する違約金】
参照)ソフトバンク
「購入契約したと勘違いしていた」
「返却期限があるのを知らなかった」
「忙しくて返却期限を忘れて過ぎてしまった」
「解約後に端末本体をゴミとして捨てた」
「他人に売ってしまった」
など、理由がどうであれ、レンタル契約しているにも関わらず、端末本体を処分したり、期限内に返却できなければ違約金の支払いが発生してしまうため、間違いなく期限内に返却するようにしましょう。
「だいぶ前に契約していて、購入かレンタルどちらか分からない」という場合は、解約時の電話連絡にてオペレーターに必ず確認してください。
前述した通り、レンタル契約の場合は端末本体・電源アダプタ・LANケーブル等、借りているもの一式の返却が必要です。
つまり、勝手に処分することはできませんのでご注意ください。
ソフトバンクエアーを「購入契約」した方で、解約後にソフトバンクエアーの処分に困っているという方向けに、具体的な処分方法をご紹介していきます。
ソフトバンクエアーは特別な廃棄方法でなくとも処分することができます。端末本体の処分方法としては「不燃ゴミ」で捨てるのが手っ取り早い方法です。
今後再利用する予定もなく、手間をかけずに早く手放したいという方にはおすすめの処分方法です。ただし、捨てる前に知っておきたい大切な注意点があります。
それは、端末本体に挿入されている「SIMカードをそのまま捨てるのではなく、ハサミ等で切ってから捨てる」ということです。このSIMカードは、ソフトバンクエアーで通信するために必要なカードであると同時に、契約者の電話番号や通信事業者などの情報などが含まれています。
つまり、そのまま捨ててしまうと個人情報が抜き取られるリスクがあるということです。端末本体の底面にある「SIM CARD」と記載されたフタから取り出してハサミで切る、という簡単な作業で済むので、処分前におこなうようにしましょう。
不要になったソフトバンクエアー端末本体の処分方法として、メルカリなどのフリマアプリやヤフオクなどのオークションサイトに出品して「売却」するという方法もあります。
ただし、機種にもよりますが、「メルカリ」で実際に売れているソフトバンクエアーの端末の相場は【500円~2,000円程度】。また、オークションの「ヤフオク」で出品されている端末の販売価格相場も同じく【500円程度】です。
買ってもらえたとしても、配送料を含めた手間を考えるとあまりお金にはなりませんが、ただ単に処分するより有効に手放したいという方にはおすすめです。出品の手間が面倒でない方、ゴミで処分するのは気が引ける…という方は、フリマアプリやオークションサイトへの出品も検討してみましょう。
※売却する場合も、ゴミとして捨てる場合と同じく個人情報の観点から、SIMカードは取り出してハサミで切って捨てましょう。再契約する際に新しいSIMカードが届きます。
「処分したいけど捨てるのはもったいない」、かといって、「フリマアプリなどで手間をかけたくない」という方は、知人に譲渡するのも1つの方法です。もちろん、契約を検討している方がいればの話ですが、もし欲している方がいればお互いにとってメリットになるでしょう。
必要なくなったから捨てる、ではなく使える道を探すのは、近年重視されているSDGsの観点からも有効な選択肢だと言えるでしょう。周りにソフトバンクエアーを欲している人がいれば、譲渡するのもぜひ検討してみてください。
※知人とはいえ他人に譲渡する場合も、ゴミとして捨てる場合と同じく個人情報の観点から、SIMカードは取り出してハサミで切って捨てましょう。再契約する際に新しいSIMカードが届きます。
ソフトバンクエアー解約後、Wi-Fiのアクセスポイントとして再利用する方法もあります。
そのままでは使うことはできませんが、設定を変えることでWi-Fiのアクセスポイントとしてブリッジ接続ができます。ブリッジ接続は、無線中継機のように電波を橋渡しする接続方法です。
つまり、お使いの(乗り換え先など)Wi-Fiルーターと繋げることで自宅内での電波の届く範囲を広げることができます。ブリッジ接続については、YouTubeなどでも解説している動画が多数ありますので、気になる方はチェックしてみてください。
ただし、公式が推奨しているわけではありません。アクセスポイントとして利用するかどうかはあくまで自己責任のうえ判断しましょう。
ソフトバンクエアー端末本体の他にも、不要な小型家電や、回収してほしい粗大ゴミなどがある場合は、不用品回収業者へ依頼するのも1つの方法です。
ソフトバンクエアーの端末本体の1点だけを処分する場合は、「不燃ゴミ」として処分するのが手間もかからず簡単ですが、引っ越しに伴うソフトバンクエアーの解約などで、他にも処分したい不用品がたくさんある場合にはおすすめです。
回収してもらうのにお金はかかるものの、1つ1つ「これは何ゴミ、あれは何ゴミ」と考える必要もなく、一気に不要なものが片付くので家も気分もすっきりします。見積もりを無料でおこなう不用品回収業者は多いので、一度見積もりを依頼してみるのもいいでしょう。
※回収を依頼する前には、ゴミとして捨てる場合同様、個人情報の観点からSIMカードは取り出してハサミで切って捨てましょう。
数年前より、ソフトバンクエアーの「持ち込み新規契約」が可能になりました。「購入」もしくは「レンタル」のどちらかで契約するのが通常ですが、この持ち込み契約というのは、Airターミナル本体を買わずに、すでに持っている本体を使う方法です。
中古でスマホ本体を買って、SIMだけ契約するのを想像してみるとイメージがつきやすいかと思います。もちろん、以前解約したときのAirターミナルを使って再契約するのもよし、フリマアプリなどで安く仕入れて本体を用意し契約するのもよし。
自分でAirターミナルさえ用意することができれば、「購入契約」のように端末代を払わなくて済みますし、「レンタル契約」のようにレンタル料や返却も必要ないため、端末本来分の費用を浮かせることができます。
一見、できて当たり前のことのように思えますが、以前は1つの端末を使い回すことは不可能でした。ソフトバンクエアーを購入契約し、その後解約した場合、その端末を使って再度契約しようとしても本体は使えなかったのです。
せっかく買った購入したのに、何の役にも立たなかったのです。自分で使えないなら、フリマアプリで売却したとしても、知人に譲ったとしても、受け取った側が使えるはずはありません。
そのため、ソフトバンクエアーの持ち込み契約が可能になる前までは、「不燃ゴミ」として処分するか、「アクセスポイント」として利用するか、という選択肢しかなかったのです。
しかし、ソフトバンクエアーの持ち込み契約が可能になった今、フリマアプリやオークションサイトで売却したり、知人に譲ったりするのも、ソフトバンクエアーの処分方法として非常に有効となっています。
ソフトバンクエアーの端末本体(Airターミナル)を持ち込んで契約できるようになったことによるメリットを、以下の2つに分けて説明します。
ソフトバンクエアーを処分したい方にとっては、これまで「ただ不燃ゴミとして捨てる」「アクセスポイントとして利用する」という選択肢しかなかったものが、再利用できる方法が増えたのは大きなメリットです。
処分方法の項目でも説明した通り、例えばフリマアプリやオークションサイトで売却すれば、手間はかかるものの不要なものを売ってお金を得られます。
また、ゴミとして捨てるのは気が引ける場合も、知人に譲ることでまた使ってもらえると思うと嬉しいですよね。
ソフトバンクエアーの端末本体を持ち込んで新規契約するメリットは、なんと言っても機種代金(端末本体にかかる費用)がかからないところです。
従来の購入契約の方法であれば、総額 71,280円する端末本体(Airターミナル4/5の場合)を36回分割で購入した場合、毎月1,980円の支払いが必要です。
使っている間は月月割という値引きが同額入るので実質無料ではあるものの、解約した場合はこの月月割がなくなるため、使わないにも関わらず【残りの契約月数×1,980円】の支払いが残ってしまいます。つまり、解約時に大きな額の残債額を払わなければならないということです。
一方、本体をレンタルで契約した場合、レンタル代が毎月539円発生するため、購入するよりトータルの月額料金が高くなります。
その点、Airターミナルを持ち込んで新規契約する場合は、上記で説明した煩わしい「端末代金」も「レンタル料金」も一切かかりません。ソフトバンクエアー利用料しかかからないので、解約時の気になる残債の心配もなく、短期での解約も負担なく可能になります。
また、ソフトバンクエアーをレンタルしているわけでもないので、返却しないことによる違約金が発生することもありません。
① 端末本体を準備する(手に入れる)
以前使っていたもの、もしくはフリマアプリ等で購入し、Airターミナルを準備します。
② カスタマーセンターへ電話
ソフトバンクエアーの端末本体を持っており、それを使って持ち込み新規契約をしたい場合は、カスタマーセンターへのお電話が必要です。
【ソフトバンクエアーカスタマーセンター】
・受付時間:10:00~19:00
・お問い合わせの電話番号:0800 – 1111 – 820
ネットやチャットでは持ち込み新規の受付はできません。
③ 後日届くSIMカードをAirターミナル本体に挿入
お電話でソフトバンクエアーの申込みが完了したら、最短10日で指定した住所にSIMカードが届きます。届いたSIMカードを本体に入れ、コンセントに繋ぎ、設定を終えればすぐに使えるようになります。
※以前使用していたSIMカードは使えません。
持ち込み契約にはメリットも多いですが、注意したい点もあります。主に以下のような点には注意が必要です。
持ち込み新規契約ができる機種は【Airターミナル3以上】です。Airターミナル1/1.5/2の場合は持ち込み新規契約ができないので要注意です!(※2023年5月23日時点の情報・カスタマーセンターへ電話で確認済み)
以前使っていたAirターミナルの機種がなんなのか、他の人から譲ってもらったり、フリマアプリ等で購入したりする場合は、Airターミナル3以上(Airターミナル3/4/4 NEXT/5)であるかどうか必ず確認しましょう。
持ち込み新規契約の場合、端末代金やレンタル料金はかからないものの、新規事務手数料の3,300円が発生します。初回の請求と合算で引き落としされます。
また、よくある割引キャンペーン等は、持ち込み契約は対象となりません。
ソフトバンクエアーを購入契約していた場合、解約後の端末本体の処分方法は持ち主の自由です。
不燃ゴミとして処分してもよし、フリマサイトやオークションサイトなどで売るもよし、ソフトバンクエアーを持ち込んで再契約するもよし、不用品回収業者に引き取ってもらうもよし。
この記事で説明した処分方法の中から、自分に合った方法を判断し、適切に処分するようにしましょう。
なお、ソフトバンクエアーの端末本体を不燃ゴミとして捨てる場合や、売却・回収・譲渡など、自分の元から手放す場合には、大切な個人情報等が抜き出されないよう、必ずSIMカードをハサミで切ってから処分することを覚えておきましょう。
SDGsが注目されている近年、できる限り捨てない選択肢を!できるだけ再利用できる道を検討してみてください。
不用品回収例
など、様々な不用品処分に
ご活用いただけます。
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