2018年12月に北海道札幌市で、大量の消臭剤スプレー缶を、2019年7月に大阪府高槻市で清掃用スプレー缶を処理しようとしたところ、爆発事故が発生しています。スプレー缶を捨てるときには細心の注意をする必要があります。参考:国民生活センター
それではどうやって捨てれば良いのでしょうか?正しい捨て方を知らないとご自身だけではなく、ご近所にも迷惑がかかります。
今回は、安全にスプレー缶を処分する方法をご紹介します。ご自身や周囲の人の安全を守るためにも、記事を参考にして正しくスプレー缶を処分しましょう。
この記事でわかること
目次
スプレー缶は、次にあげる2つの方法で処分が可能です。
回収する前に用意すべきことがたくさんあります。運搬しているときに事故になる可能性があるため、自治体では安全のためにさまざまな規定をしています。
自治体のサービスを利用する場合は、「不燃ゴミの収集日」または、「陶器・ガラス・金属ごみの収集日」、「資源ごみの収集日」に回収してもらえます。各自治体でゴミの種類と収集日を確認してください。
以前は自治体でスプレー缶を捨てる前に穴をあけるように指示がありましたが、現在では穴をあける必要はありません。自治体によっては、穴をあけることを禁止していますので注意が必要です。
捨て方は各自治体で少し異なりますが、ほぼ共通している注意事項は次の3つです。
運搬中に爆発すると危険ですから、上記の3つの点は必ず守ってください。
スプレー缶を捨てるためには、中身を使い切ってしまわなければいけません。スプレー缶を耳に近づけて振ると、カシャカシャと音がする場合は中身がまだ残っています。
使い切らずにガス抜きキャップを使って、中身を出すことは大変危険です。
ガス抜きキャップは製品によってまちまちです。つまようじを利用するタイプやコインを利用するタイプなど製品によって異なるため、製品に記述している利用方法を確認してください。
一般社団法人「日本エアゾール協会」の公式サイトにも説明が掲載されています。キャップに液が溜まるタイプのスプレー缶については特に製品についている説明をよく読んで正しく利用しましょう。参考:「ガス抜きキャップについて」(一般社団法人日本「日本エアゾール協会」)
周囲が汚れないで済むのでキッチンのシンクでスプレー缶の中身を出す人もいますが危険です。スプレー缶の中身は空気より重い気体ですから、シンクの中に沈んだまま動きません。
その後、キッチンで火をつけると引火する可能性があります。絶対にキッチンでスプレ-缶の中身を出さないようにしてください。
使いきれないスプレー缶の中身を無理に使ってしまうことは危険です。各自治体で規定が異なるので公式サイトを確認し、もしサイトに掲載されていないなら直接問い合わせてください。
ほとんどの自治体での対応は次の3つの方法です。
直接ゴミ処理場に持って行く場合、気温の高い時期は危険ですので注意が必要です。40度を越えると爆発する可能性があるため、スプレー缶を窓のそばに置かないようにしましょう。
スプレーをして噴霧口に液が残ってしまい、スプレーできなくなることがあります。スプレー缶の中身があるのに出ないときは、40度くらいのぬるま湯で噴霧口を洗って溶かします。
詰まっている部分を針でつついても壊してしまう場合が多いのでおすすめしません。スプレー缶の塗料が詰まってしまって中身が出なければ製造元のメーカーに問い合わせてみましょう。
スプレー缶を安全に処分するために、チェックしておきたいことを3つ紹介します。繰り返しになる部分もありますが、とても大切なことなのでぜひご覧ください。
スプレー缶の中身を処分する際には、服に汚れがついてしまうかもしれないので、汚れても良い服を着用しましょう。冬など空気が乾燥している時期は着用している服で静電気が起きる可能性が高まります。
ですから静電気が起きにくい服を着るようにしましょう。静電気は異なる素材を重ね着すると起きやすいので、コットンのみにするなど服の素材を確認して1種類の素材で統一することをおすすめします。
液体を触ると危険ですので軍手を、また有害ガスを吸引しないようにマスクの着用を忘れないでください。室内ではなく、屋外でガスが発生しても問題ない場所を選んで作業を行います。
スプレー缶の中身はガス量が多いものから少ないものまで多種多様です。不燃ガスを使用している製品や、泡状またはゲル状などがありそのような製品にはガス抜きキャップは装着されていません。
出にくくなったらほぼ中身は空になっていると考えても問題ありません。引火性もその他のタイプと比較すると低めです。一方殺虫剤など薬剤が入っているスプレー缶は引火性があり、成分も毒性が強いため危険です。
どうしても使い切ってしまえない場合は必ずメーカー相談室に問い合わせてください。カセットコンロで使用するスプレー缶は爆発の可能性があり危険ですから、使い切ってしまいましょう。
2007年以降に生産されているカセットコンロにはヒートパネルが搭載されています。そのため最後まで強火が持続し、ガスを使い切ることが可能です。お湯を沸かすなどして使い切ってから処分してください。
ガスを使い切ることができない場合は、メーカーまたは社団法人日本ガス石油機器工業会に問い合わせをして正しく処分しましょう。
スプレー缶の処分方法は自治体ごとに異なります。穴あけを未だに推奨している自治体もありますが、市原市や岡山市など少なくなってきました。環境庁では穴を開けないことを推奨していますが、自治体のサービスを利用する時は自治体のルールに従うことが重要です。
また中身が残っているスプレー缶の処理方法も自治体によって異なりますのでこちらもきちんとチェックしてください。
スプレー缶の捨て方は、東京都の区ごとに異なります。どのような捨て方なのかを確認しましょう。
自治体(東京都) | 正しい分別方法 |
豊島区 | 豊島区での処分詳細はこちら |
世田谷区 | 世田谷区での処分詳細はこちら |
新宿区 | 新宿区での処分詳細はこちら |
渋谷区 | 渋谷区での処分詳細はこちら |
中野区 | 中野区での処分詳細はこちら |
板橋区 | 板橋区での処分詳細はこちら |
わからないことがあればスプレー缶の製造元や自治体の担当者に問い合わせてみましょう。スプレー缶の種類によっては引火性が強いものや、殺虫成分が含まれているものもあるので適切な方法で処分してください。
処分方法 | 費用 |
自治体で処分 | 無料 |
業者に依頼 | 1,000円〜 |
なるべく費用をかけたくない方は自治体のごみに出して無料で処分しましょう。中身の残っているスプレー缶を簡単に処分したい方は、業者に依頼する方法もあります。
費用はかかりますがガスボンベや殺虫剤などご自分で中身を捨てにくいスプレー缶も処分できます。業者ごとに料金体系が異なるので、依頼するときはホームページをご確認ください。
スプレー缶が大量にある場合やその他にもたくさん不用品があるならKADODEにお任せください。不用品回収業者の中にはスプレー缶に対応していないところもありますが、KADODEはすぐに回収します。
自治体とは異なり、中身を出し切ってしまう必要はなくそのままの状態で回収いたしますので、お客様のご負担はまったくありません。KADODEは24時間年中無休で電話での受付をしておりますので、お気軽にご相談ください。
お急ぎの方には最短当日お伺いしてお見積もり・回収が可能です。
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スプレー缶を誤った方法で処分すると、爆発事故が起こる可能性があるため大変危険です。
ここでは2018年と2023年に起こった爆発事故を2つ紹介します。
室内でスプレー缶の中身を噴出し、その後に湯沸かし器をつけたところ爆発事故が発生しました。スプレー缶の中に可燃性ガスが使われている場合、屋内でスプレーを噴出すると引火する恐れがあります。
ガス抜きをするときは必ず火気のない屋外で噴射するようにしましょう。
参照:日本経済新聞
不動産会社の従業員がスプレー缶のガスを抜こうとしたところ、スプレー缶が爆発して火災事故が発生し、男性三名が怪我をしました。環境省ではスプレー缶の穴を開けずにゴミに出すのが望ましいとしていますが、自治体によってゴミの出し方が決められています。
穴を開けて出すように決められている自治体では、屋外でスプレー缶の中身を全て出し切ってから穴を開けるようにしましょう。
参照:Yahoo!ニュース
スプレー缶を安全に処分する方法を紹介しました。スプレー缶は5年ほど前までほとんどの自治体で穴をあけることが必須でしたが、今では少なくなっています。もし穴あけをしている自治体にお住みでしたら、捨てるときに確認が必要です。
中身を捨てたり、中身が残っているものは作業員に直接渡したりと自治体のサービスでスプレー缶を捨てるのは面倒です。負担なく捨てたい方はKADODEにご依頼ください。そのままの状態ですぐに回収いたします。
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