廃タイヤは適正処理困難物にあたるため、適切に処分することが求められています。
そうした理由から、家庭ごみや粗大ごみとして自治体での回収が行われていないため、不要となったタイヤの処分にお困りの方も多いのではないでしょうか。
・粗大ごみで処分できないならどうしたらいいの?
・廃タイヤはどこで処分できる?
・まだまだ使えそうだけど、お得に処分できる方法はない?
本記事は、不要になったタイヤを処分したい場合の具体的な処分方法について網羅しており、まさに上記のような疑問や不安を持つ方にこそ見てほしい内容です。
-タイヤの処分方法は5つ!無料で処分できるのはそのうち1つ!-
また、処分方法と合わせて、処分にかかる費用の目安や、廃タイヤとして回収・リサイクルされたあと、どのように私たちの生活に生かされているのかもご紹介します。
ご自身に負担のない方法で処分することと合わせて、環境にも優しい選択ができるよう、ぜひ最後までご覧ください。
目次
タイヤは自治体の粗大ごみとして回収してもらえるのでしょうか?
結論から申し上げると、タイヤを回収している自治体はほとんどありません。
※自治体では粗大ごみに関する情報を公式サイトで公開しています。実際に回収できるかは自治体によって異なるため、お住まいの地域の公式サイトで確認してください。
また、タイヤは合成ゴムや天然ゴムの他、カーボンブラックなどの補強材、スチールなど複雑な材料を組み合わせているため、正しくリサイクルする必要があります。
タイヤは「廃棄物処理法」により、適正に処分することが義務付けられています。この「廃棄物処理法」とは、環境保全を目的に廃棄物の適正処理について定めている法律のことです。
個人で使用していたタイヤは「一般廃棄物」にあたり、そのうえ環境省によって「適正処理困難物」に指定されています。
そのため市町村長は、適正処理困難物の処理が適正に行えるよう、タイヤの製造者や販売者に協力を求めることが可能。このことから、タイヤを粗大ごみとして回収しない自治体が多く、タイヤの製造者や販売者がタイヤを引き取ることが一般的とされているのです。
タイヤを不法投棄した場合は、廃棄物処理法違反として、「5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、または併科(どちらの刑も科せられる)」が科せられます。
「ちょっとくらいいいだろう」「ここに捨ててもバレないだろう」と軽い気持ちで不法投棄を行った結果、重い罰則を科せられるため、タイヤはルールに従って正しく処分するようにしましょう。
ここからはタイヤの処分方法をご紹介します。ご自分に合った方法を選んでください。
もしご自宅の近くにガソリンスタンドがあれば、回収してくれるかどうかを問い合わせてみましょう。
処分費用はガソリンスタンドによって異なるため確認が必要です。カー用品店レベルの格安料金から高額な処分費用を請求するところまで様々です。
チェーン店であっても同じではありませんが、1本あたり約300円〜500円で処分できます。
参考:コスモ石油販売株式会社
カー用品店やタイヤ販売店は、比較的安い処分方法です。
ただしご自分でタイヤを車に詰め込んで持っていく必要があります。主なカー用品店の料金を紹介します。
「カー用品店の回収料金」
ただし、同じ系列でも料金は店舗によって異なります。オートバックスの場合は各店舗内に廃タイヤ処分料金表が貼ってあるそうです。
店舗によっては持ち込みタイヤの処分は受け付けないという場合もあります。事前に電話で確認してから持ち込みましょう。
またホイールが付いている場合は外すために別途500円~1,000円前後の工賃が必要です。
参考:タイヤ館
車を購入したディーラーでも廃タイヤを受け付けてくれるお店があります。
ディーラーでタイヤ交換をしている方は、廃タイヤを処分してもらえるかどうか問い合わせてみましょう。
手数料が無料または安価で快く引き受けてくれるところもありますが、受け付けていないところもあります。
タイヤの溝があまりすり減っていない状態ならば、リサイクルショップで買取をしてもらえる場合があります。ただし、使わないままになっているタイヤに限られるようです。
使用済みのタイヤはコンディションがわかりにくいため、リサイクルショップではあまり人気がある製品ではありません。また未使用であっても製造後3年未満である方が買取の可能性が高くなります。
ただしスタッドレスタイヤなどは可能性があるので一度確認してください。スタッドレスタイヤの場合、11月頃なら売れやすいため、買取の可能性があります。買取をしてもらうためには、購買者のニーズを考えることも必要です。
リサイクルショップ以外にも「ヤフオク!」などのインターネットオークションを利用する方法があります。
ただし、梱包し配送する必要があり、費用と時間が必要であまりメリットはありません。またタイヤは劣化しているかどうかがわかりづらいため、売買後にトラブルが生じることがあります。
処分したいタイヤが多い場合やタイヤ以外にも処分したい不用品がある場合は、不用品回収業者がおすすめです。不用品回収業者は、自治体が回収しない品目も回収を行っています。
不用品回収業者に依頼するメリットは、自宅まで回収に来てもらえる点です。タイヤをご自分で運ぶ手間がなくなり、また回収日時も指定できるので最も負担が少ない方法と言えるでしょう。
デメリットとしては他の方法より、金額が高くなってしまうことです。しかしほとんどの不用品回収業者は、見積もりを無料で行っています。数社の不用品回収業者に見積もりをして依頼し、業者を決定すると良いでしょう。
タイヤ以外にも処分したい不用品が多い場合は、トラック詰め放題などのお得なパック料金がある不用品回収業者を利用しましょう。
タイヤの処分にかかる費用の最低料金を知るために、タイヤの回収を行っている自治体の情報を集めました。
もしご自身が住んでいる自治体がこのリストの中にあれば、自治体に依頼すると安く処分できます。
しかし、戸別回収をしている自治体は少なく、ほとんどが処理施設に持ち込みです。
また戸別回収をしている場合も、平日の朝8時に出さなくてはいけない、日時を選べないなどデメリットがあります。
処分方法 | 費用 |
ガソリンスタンドで処分する | 1本あたり300〜400円程度 |
カー用品店やタイヤ販売店に持ち込む | 1本あたり500円程度 |
車を購入したお店で処分する | 1本あたり300円程度 |
リサイクルショップで買取に出す | 買取金額次第 |
不用品回収業者に回収してもらう | 1,000〜3,000円程度 |
上記で紹介した処分方法別に費用を比較しました。自治体並みにタイヤを安く処分してくれる民間施設はカー用品店です。
ただしホイール付きは外すために別途手数料を1,000円支払う必要があります。また自治体と同様、持ち込みをしなくてはいけません。
もし溝が浅いなどタイヤが比較的状態が良い場合や一度も使っていない場合は買取をしてもらえる可能性があります。リサイクルショップ、またはインターネットオークションサービスを利用します。
持ち込みをしたくない場合は、自宅まで回収に来てくれる不用品回収業者がおすすめです。高級車のタイヤであれば1本あたり数千円で売れることもあるので、タイヤの状態に応じて捨て方を選択しましょう。
タイヤを処分するのか、はたまたまだまだ使えて「売却」できるのか、素人には判断が難しいものです。
ただ、処分すべきか売却すべきかどうかは、タイヤの状態を見れば判断できることも。迷っている方は、以下の4つのポイントをチェックしてみましょう。
タイヤの溝は、タイヤがまだ使用できるかどうかを判断する大きな目安のひとつ。
タイヤは、残り溝が1.6mm未満(スリップサインが表れた場合)になった場合は整備不良となり、そもそも車検に通らないレベルです。スリップやパンクのリスクも非常に高いため処分するのが一般的だと言えます。
また、残り溝が3mm程度になると雨の日などに滑りやすくなるので、通常ならばタイヤ交換を考える段階。そのため売れない可能性が高いと言えるでしょう。
一方、残り溝が新品の状態に近い8㎜程度~4㎜以上であれば売れる可能性は十分あります。
タイヤに目立つ亀裂や穴などの損傷がある場合は、処分するのが一般的です。たとえ残り溝が十分残っていたとしても売却は困難だと考えるべきでしょう。
また、タイヤは目に見えない部分(内部)が損傷していることもあります。損傷を見逃してしまうと、売却後のトラブルに発展してしまうため、長く使用しており心配な場合は販売店等に相談するか、処分を検討しましょう。
劣化が進むとタイヤ表面にひび割れが発生します。小さなひび割れであれば使用は可能ですが、売れる可能性は極めて低いでしょう。
また、ひび割れが大きい場合は危険な状態であるため、事故を防ぐためにも売却はせず処分するべきです。
アルミホイール付きのタイヤは、タイヤ単体よりも高値で売却できる可能性があります。もしタイヤ自体に価値がつかなくてもアルミホイールが付いているだけで値がつきやすいのです。
また、傷などが目立っていても金属としての価値を求めている方が多いため、売却しやすいと言えます。
使用できるタイヤは高値で買い取ってもらえるかもしれません。以下の項目に該当しているタイヤをお持ちの方は売却を検討してみてはいかがでしょうか。
何年間も使用したタイヤは売ることができませんが、フリマアプリといった個人間のやりとりであれば多少使用しているタイヤでも売れるかもしれません。
タイヤの希少価値が高いとコレクターから高値で買い取ってもらえることもあるので、時間に余裕がある方は買取業者やサービスを利用してみましょう。
「一般社団法人 日本自動車タイヤ協会(JATMA)」によると2018年における廃タイヤのリサイクル率は97%です。
国内で発生する使用済みタイヤは、年間約100万トンですがほとんどがリサイクルされています。
廃タイヤは代替燃料として利用されており、最近では国外からも買取をしている状態です。
しかし、廃棄物を利用した燃料が増えており、廃タイヤを利用した代替燃料の価格は下落傾向にあります。
タイヤの処分方法についてざっくりいうと
タイヤの処分を不用品回収業者に依頼しようとお考えなら、KADODEにお任せください。
KADODEは年中無休、24時間体制で稼働しております。電話でのご相談はもちろん、出張での見積も無料です。
お客様の都合に合わせて、早ければお申し込みの日に伺います。見積もりをして納得がいかない場合はキャンセルできますのでご安心ください。タイヤ1本から回収に伺います。
電話でのご相談で概算をお伝えできますので、お気軽にお電話ください。
スタッフからのコメント
タイヤと粗大ゴミをまとめて処分したいとのことでご依頼いただきました。「置き場所に困っていたから、依頼してよかった」とお客様にご満足いただけました。不用品の処分方法がわからずお困りの際は、お気軽にご相談ください。
タイヤの処分方法について紹介しました。処分してくれる自治体は数えるほどしかありません。
自治体に依頼できない場合は次の5つの業者の利用が可能です。
ご自身の都合に合った方法で、タイヤを処分しましょう。
不用品回収例
など、様々な不用品処分に
ご活用いただけます。
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スタッフからのコメント
タイヤをどのように処分すればいいのかわからないというお客様からご依頼いただきました。タイヤは粗大ゴミに出すことができないため、処分する際はご自宅から運び出す必要があります。KADODEにお任せいただければ、ご自宅まで回収に伺いますので手間をかけず、簡単に処分できます。